漫画ギーク記

漫画を中心にしたおすすめの面白い本について書いています

小説・ラノベ

妻を殺した警察官が、決して語らない空白の二日間には何が隠されているのか?『半落ち』【小説感想】

「妻を殺しました」 現職警察官・梶聡一郎が、妻を殺害し自首してきた。 動機も経過も素直に明かす梶であり、妻を殺したことには疑いがない。 ところが、彼が妻を殺してから自首をするまでの間に、空白の2日間あった。

世界を何周もしてきた先輩たちとキノとの会話『キノの旅XX the Beautiful World』【小説感想】

人気ラノベシリーズの「キノの旅」の第20巻が、この本である。 キノとエルメスは、旅の中で美しい夕焼けの景色を見た。 そんな、キノに後ろから一人の男が近づいてきた。 「いい景色だろう?キミは、どうやら初めて見るみたいだね」

「神去村」で巻き起こる個性的な村人たちによる大騒動記『神去なあなあ日常』【小説感想】

18歳で高校生の平野勇気は、卒業後はフリーターにでもなって暮らしていこうと考えていた。 そんな平野に対して、担任の先生が突然「就職先を決めといた」と告げてきた。 わけもわからないまま送り込まれた先は三重県の神去村。

彼女は告白する「だから、私は君の膵臓を食べたい」『君の膵臓をたべたい』【小説感想】

ある日、高校生の僕は病院で1冊の文庫本を拾う。 それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。 彼女は、膵臓の病気を患っていて長くは生きることができなかった。

”道”を失った少女はどこへ向かうのか?古典部シリーズ『いまさら翼といわれても』【小説感想】

『いまさら翼といわれても』は、『氷菓』から始まる「古典部シリーズ」の第6弾である。 神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。 夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲…

この男、何かがおかしい。心を持たない男が暗躍する『脳男』【小説感想】

地方都市で連続爆破事件が発生した。 証拠がほとんどない中で、警察は何とか犯人を突き止めることに成功する。 刑事の茶屋を始めとして、警察が犯人のアジトを急襲すると、そこでは何故か犯人ともう一人の男がもみ合いをしていた。

”星を継ぐもの”たちに起きた衝撃の歴史とは?「巨人たちの星」【小説感想】

冥王星の彼方から”巨人たちの星”のガニメアンの通信が再び届きはじめた。 地球を知っているガニメアンとは接触していないにもかかわらず、相手は地球人の言葉のみならず、データ伝送コードを知りつくしている。

狼と人間のハーフのミューリと青年コルの旅路『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』【小説感想】

聖職者になる夢を志す青年コルは、恩人のロレンスが営む湯屋「狼と香辛料亭」を旅立つ。 ウィンフィール王国の王子に誘われ、教会の不正を正す手伝いをするためである。 そんなコルの荷物には、狼の耳と尻尾を有した美しい娘ミューリが潜んでいた。

2500万年前から相対論的時差で現れた宇宙人たち『ガニメデの優しい巨人』【小説感想】

木星最大の衛星ガニメデで発見された2500万年前の宇宙船。 その正体をつきとめるべく総力をあげて調査中の木星探査隊に向かって、宇宙の一角から未確認物体が急速に接近してきた。 隊員たちが緊張して見守るうち、ほんの5マイル先まで近づいたそれは、小型の…

町工場からロケットを。男たちのプライドをかけた戦い『下町ロケット』【小説感想】

「お前には夢があるのか? オレにはある」 研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。 そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。

ぼくの記憶は80分しかもたない『博士の愛した数式』【小説感想】

「ぼくの記憶は80分しかもたない」 博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた。 記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。

5年ぶりの新刊。帰ってきた「狼と香辛料」『狼と香辛料XVIII Spring Log』【小説感想】

『狼と香辛料』シリーズの完結から、5年。 シリーズ開始から10周年ということで、ラノベの『狼と香辛料』の新刊が発行された。 帰ってきた『狼と香辛料』の新たな物語がこの『狼と香辛料XVIII Spring Log』である。

事件には”車”が大きく関わる。車たちがおしゃべるするミステリー『ガソリン生活』【小説感想】

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、偶然会った女優の荒木翠を目的地へ送り届けることになった。 ちょっとした非日常に浮かれていた良夫。 だが翌日、この翠が事故死してしまう。

はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?『終末のフール』【小説感想】

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。 そう予告されてから五年が過ぎた頃。 当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。

書籍が禁止された世界。本は火によって葬り去られる「華氏451度」【小説感想】

華氏451度。この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。 451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。 本の所持を禁止された世界で、本を所有しているだけで逮捕されて、その本は燃やされる。

正義感・冗舌・不思議な論理、陣内という一人の男に着目した短編集『チルドレン』【小説感想】

「俺たちは奇跡を起こすんだ」 独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。 彼を中心にして起こる不思議な事件の数々が描かれる物語がこの『チルドレン』である。

たった一人で”火星”に取り残された男の危険な火星サバイバル生活『火星の人』【小説感想】

有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。 だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。

春が二階から落ちてきたのは、十七年後、彼が高校生の時のことになる『重力ピエロ』【小説感想】

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。 幸せな家族には、過去に辛い出来事があった。 その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。 連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。

”真犯人”の正体が衝撃的すぎるミステリー小説の傑作『アクロイド殺し』【小説感想】

村の名士ロジャー・アクロイドが刺殺されているのが発見された。 シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめる。 犯人は一体誰なのか?その動機とは?

五感の全てを奪われた。残ったのは右腕の皮膚感覚のみだった「失はれる物語」【小説感想】

目覚めると、私は闇の中にいた。 交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。 残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。

新鮮な発想、奇想天外なストーリーの展開、そして意外な結末とは『おのぞみの結末』【小説感想】

家事万能のロボットを手に入れたら...。 世界平和をめざす秘密組織が実権を握ったら...。 安逸と平穏をのぞみながら、退屈な日々にあきたらず、精神と肉体の新たな冒険を求める人間。

「自分が念じた言葉を他人に喋らせる」力を持った男の数奇な運命『魔王』【小説感想】

ただの会社員だった安藤は、あるとき自分に特殊な能力があることに気がつく。 それは、「自分が念じた言葉を特定の他人に喋らせることができる」というものだった。 この力を持ったことから何気ないものだった日常の”色”が変化していく。

人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑いに変えた物語「ようこそ地球さん」【小説感想】

文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している。 人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑い、人間の弱さに目を潤ませながら、奇想天外、卓抜なア…

全ての未来を知っているはずのカカシが殺された。死を防げなかったわけとは?『オーデュボンの祈り』【小説感想】

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。 江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、一筋縄ではいかない妙な人間ばかりが住んでいた。 嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」…

「北風と太陽」「アリとキリギリス」を星新一が改変したら...『未来いそっぷ』【小説感想】

「ウサギとカメ」「北風と太陽」「アリとキリギリス」など誰もが読んだことのある寓話を星新一が書いたらどうなるのか? それぞれの童話にあった今まで通りの教訓は学べない。 「北風と太陽」では、太陽は上着を脱がすことができないし、「アリとキリギリス…

織田信長も手を焼いた歴戦の猛者。伊賀忍者の物語『忍びの国』【小説感想】

時は戦国。 忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。 女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、僅かな銭を得ようと仕事に勤しむ。

時々あばれたり逃げたりするのに”優秀”なロボットの秘密とは...『きまぐれロボット』【小説感想】

お金持ちのエヌ氏は、博士が最も優秀と自慢するロボットを買入れた。 オールマイティのなんでもできるロボットだが、時々あばれたり逃げたりととんでもない行動をする。 ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は博士に文句を言ったが、実はこれら行動に…

ひきこもりを直そうとするエクソシストに株の誤発注事件の真相『SOSの猿』【小説感想】

三百億円の損害を出した株の誤発注事件を追う「猿の話」。 ひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男の「私の話」。 別々の人物の視点で話は進んでいき、やがて交差をする二つの物語は、まさかの展開を迎える。

妄想を保管できる銀行をめぐっての一波乱『妄想銀行』【小説感想】

人間のさまざまな妄想を取り扱うエフ博士の妄想銀行は連日大繁盛。 エフ博士は、人間から妄想を取り出してその妄想をなくし、その妄想を必要としている人に渡すことでビジネスをしている。

高校生の由紀夫には父親が四人いる『オー!ファーザー』【小説感想】

高校生の由紀夫には父親が四人いる。 ギャンブル好き、女好き、博学卓識、スポーツ万能とそれぞれ個性的な父親たち。 母親は一人だけ。 そんな変わった家庭に生まれた由紀夫は、普通の高校生活を送りながらも様々な事件に巻き込まれてしまう。

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