『岸辺露伴は動かない』は『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦による、一巻完結漫画である。杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。好奇心に溢れ、リアリティを追求する彼が、彼の書く漫画のさまざまな取材先で体験した恐怖のエピソードを5編収録する。『懺悔室』『六壁坂』『富豪村』『密漁海岸』『岸辺露伴 グッチへ行く』と、どれも一癖も二癖もある読み応えのあるエピソードとなっている。
さらにはなんとあの世界的に有名な「グッチ」とのコラボ漫画もある。一巻完結で全ての話で「岸辺露伴」が物語の中心に位置する。
(出典:『岸辺露伴は動かない』)
恐怖のエピソードを描くホラー漫画
この作品内でのエピソードはどれも恐怖を感じるホラーな作品になっている。「幸せの絶頂を迎えた時」必ず殺しにくると誓う怨霊を描く『懺悔室』、正しいマナーを問い、マナー違反をすると「自分の大切なものを一つ失う」『富豪村』などハラハラゾクゾクとするエピソードが詰まっている。
本作の主人公、岸辺露伴がこれらの恐怖にどう挑んでいくかが注目される。
(出典:『岸辺露伴は動かない』)
恐怖のアワビが襲う『密漁海岸』
個人的には「密漁海岸」が面白かった。岸辺露伴がアワビと闘う!何の特殊能力もない普通のアワビである。アワビを操るような敵もいない。ただし、このアワビはでかい。25cmもある!このアワビは極めて美味しいらしい。しかし、漁師と交渉しても入手することができない。そこでイタリア料理の料理人のトニオ・トラサルディーが二人で「密漁」しようとのエピソードだ。
しかし、このアワビは一筋縄ではいかない。巨大アワビに苦戦しつつ、何とか捕まえようと岸辺露伴が格闘するのがこの『密漁海岸』である。はたして、岸辺露伴はアワビを食せるのか?アワビと頭脳戦をしたのはこの漫画くらいだろう。
(出典:『岸辺露伴は動かない』)
「ジョジョの奇妙な冒険」とのつながり
この岸辺露伴や「密漁海岸」にでてくるトニオ・トラサルディーは「ジョジョの奇妙な冒険」にでてくるキャラクターである。キャラクターの設定は受け継いでいるが、ストーリーは完全に独立したエピソードとなっている。「ジョジョ」を読んでなくても全く問題がない。むしろ、これを読んで面白いと感じれば「ジョジョ」も面白く読めるだろう。「ジョジョ」入門書としてもいいかもしれない。そして、岸辺露伴にまた会おう!
(出典:『岸辺露伴は動かない』)
まとめ
というわけで恐怖のホラーコミック『岸辺露伴は動かない』を紹介した。恐怖に頭脳戦の要素が加わる刺激的な漫画となっている。アワビとのバトル、グッチとのコラボ漫画などワクワクする設定の話で、ハラハラ・ドキドキ・ゾクゾクを感じたい人にはオススメの漫画となっている。
(出典:『岸辺露伴は動かない』)
関連記事
おすすめ「一巻完結漫画」に関する記事はこちら
おすすめ「ダークファンタジー漫画」に関する記事はこちら