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プログラマーほど効率・速度を重視する仕事はない『最速の仕事術はプログラマーが知っている』【本感想】

 

最速。

それはプログラマーなら誰もが心がけているキーワードである。プログラマーほど効率・速度を重視する仕事はない。

また、プログラマーは個人の能力に対して仕事の質、量が大きく左右されすぎる仕事なので、効率・速度を重視せざる得ないのだ。

これらが、そのままそのプログラマーの能力として評価されてしまう。

だから、「最速の仕事術はプログラマーが知っている」。

彼らの仕事への取り組みやノウハウを理解し、実行することで自分の仕事や生活に生かせるものが必ずあるはずだ。 

 

「最速の仕事術はプログラマーが知っている」のここが面白い

DRY原則 Don't Repeat Yourself.

プログラムには、同じことを繰り返してはいけない、 Don't Repeat Yourself. との原則がある。

プログラマーと呼ばれる人々は彼らがアプリを作っていようがサーバーを保守してようが、どんなプログラミング言語を使っていようが、共通して同じことを二度書くことをかなり嫌がる。

実際に同じことを繰り返して書いたり、既存のものを使わずに改めて自分で実装したりすると他のプログラマに無能の烙印を押されてしまう。

一度実装したものはライブラリという形で自分も他人も使えるようにしておくことが多々ある。

仕事は生活でも一度行ったことを何らかの形として残しておけば、二度目から大幅に効率化ができ、時間の節約になるだろう。

 

KISS原則 Keep It Simple, Stupid!

Keep It Simple, Stupid! とは「シンプルにしておけ、この間抜け!」といった感じに訳される。

プログラマーは頭がいい人が多いが、そんな彼らも複雑に書かれたプログラムをかなり嫌う。

他人の書いたプログラムはもちろん、一生自分しか見ることのないプログラムであったとしてもだ。

「1ヶ月の自分は、自分ではない」なんてことも言われる。書いているプログラムの行数が膨大すぎて、いちいち自分が何を書いたかなんて覚えていない。

そして、あるとき書いたプログラムを1ヶ月後の自分が読んだときに、動けばいいやと複雑に実装してしまっていたら、未来の自分はそのプログラムを一から理解し直して、修正点を見つけ、また実装すると無駄な時間を取られてしまう。

だから、プログラマは複雑なプログラムを嫌う。

優秀なプログラマーであればあるほど、そのプログラムはシンプルで見やすく、誰でも理解ができるようになっている。

 

自分の仕事を信頼しない

プログラマーの仕事において、実はプログラムを実装している時間は短い。

最も時間を取られるのは、実は自分は書いたプログラムのバグを修正することなのだ。

プログラマーの最大の敵はバグだといっても過言ではない。

しかも、その最大の敵を生み出してしまうのは自分自身なのである。

この世にバグの起きない完璧なプログラムなど存在しない。このことをプログラマーはよく知っている。想定外の使われ方をしたり、思わぬ穴があったりと必ずする。

だから、プログラマーは自分の仕事を決して信頼していない。自分が無能であることをよくしっている。

だが、この意識が結果としてよいプログラムを生み出していたりもするのである。

 

終わりに

というわけで、『最速の仕事術はプログラマーがしっている』を紹介した。

今回、紹介した3つの原則以外にもプログラマーと呼ばれる人が常日頃から意識していることを基にして、それらを他の職種の人にも使ってみてはとのアドバイスが数多く載っている。

仮にあなたがプログラマーであったとしても参考になる部分は多くあるはずだ。

プログラマーの仕事術に興味がある人や、仕事や生活の効率化をしたい人にはおすすめの本である。

 

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