漫画ギーク記

漫画を中心にしたおすすめの面白い本について書いています

おすすめの面白い「本」を紹介する。人生を変えてくれる人気本、話題の本、素晴らしい書籍

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面白い「本」には人生を変えてくれるかもしれないほどのパワーがある。

先人たちの知識が詰まった「自己啓発本」「ビジネス本」「ためになる本」、物語が紡がれる「小説」、事実を元にした話が書かれた「ノンフィクション本」などの種類が本にはある。

そんな様々な「本」の中でおすすめの面白いものをまとめてみた。

新作から長く読み継がれている名作、傑作、名著、人気作、話題の本、ベストセラーまで日本、海外と古今東西のあらゆる本を含んでいる。

高校生、大学生、社会人、サラリーマン、経営者、主婦、男性、女性と全ての人にオススメできる面白い書籍ばかりとなっている。

それでは、どうぞ。

 

※「ビジネス本編」「新書編」「ノンフィクション編」「小説編」の4ジャンルに別れている。

おすすめの面白い「本」をまとめて紹介する

「ビジネス本」編

これからの「正義」の話をしよう

 

1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか?

哲学は、机上の空論では断じてない。

金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。

この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。

古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。

彼らの考えや哲学を吟味することで、新しく見えてくるものがある「現代社会の問題」を考えさせられる哲学の本である。

 

 

自分を不幸にしない13の習慣

 

「なんとか自分を変えたい」と思っても、いつもうまく行かない人

そんな人への、自分を不幸にしない「13の習慣」が書かれてるのがこの本である。

もしあなたが、

  • 人前に出たり、知らない人と話すとき緊張する
  • 少しも前に進んでいないと感じている
  • 実はもっと稼ぎたいけど、稼ぐことに罪悪感がある
  • 他人にどう思われているかが気になって行動できない
  • 他人の間違いが許せず、すぐイライラしてしまう

と言う様な事で悩んでいるなら、この書籍が役にたつかも知れない。

人間は自分で作り上げたセルフイメージ(自分が思っている自分)どおりに行動するようにようになっている。

セルフイメージを変えない限り、あなたがこれらの悩みから解放される事はない。

そんな、セルフイメージを変えて「自分を不幸」にしない方法が書かれた本である。

 

 

価格 今なら特別価格

 

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

 

「もし本気で長期的な人類の発展を望むなら、ただの140 文字や“永遠の15 分” を超えた未来について考えなければならない。

ZERO to ONE はシリコンバレーを教科書に、難題を克服してこれまで存在し得なかった偉大な物事を築きあげるための本だ」

シリコンバレーでは、アップルやフェイスブックといった大成功したベンチャー企業の名前がすぐに思い浮かぶが、数多のスタートアップが起業しては消えていく世界でもある。

そんな中、次々と成功する企業を立ち上げる起業家集団がある。

彼らはいかにしてベンチャー企業を成功させ続けてきたのか?

「ゼロ」から「イチ」を生み出す秘訣が書かれたビジネス本となっている。

 

 

シンプルに考える

 

「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく「何が本質なのか?」を徹底的に考える。

そして、本当に大切な1%に100%集中する。

シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない。

日本中の誰もが使っているコミュニケーションアプリ「LINE」。

その「LINE」を生み出したのが元LINE株式会社CEOの”森川亮”である。

「戦わない」「ビジョンはいらない」「計画はいらない」「情報共有はしない」「偉い人はいらない」「モチベーションはあげない」

その斬新でシンプルな発想方法が明らかにされた本である。

”森川亮”の「仕事の流儀」を知ることができる一冊となっている。

 

 

【期間限定無料】インターネットビジネスマニフェスト

 

成功の秘訣は、ビジネスの「仕組み化」にある。

やるべきこと、やりたいことが多すぎて全然手が回らない。

苦手な仕事は時間かかるくせにうまくできない。

他人に任せたり、外注したとしても、結局そこを「管理」するという新たな仕事が発生してしまう...。

人生や仕事での成功者たち。

自らが望む売上、利益、そして年収を安定的に得続けているビジネスマンや経営者は、 お金に直接つながる超生産的な時間にのみ集中している。

彼らがやっているのは、 自分がいなくてもビジネスが回るように「ビジネスを仕組み化」することである。

この「仕組み化」が、ビジネスで成功を掴み取る鍵となる。

では、自分のビジネスにはどんなプロセスがあって、どこをどうすれば「仕組み化」できるのか?

そんなビジネスの「仕組み化」について徹底的に分析した本がこの「インタネットビジネスマニュフェスト」である。

この本の「マニュフェスト」によって、成功を確実に手にすることができるはずである。

 

 

価格 ¥2,980(税抜)今なら無料

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。

そんな彼が提唱した心理学こそが「アドラー心理学」である。

「アドラー心理学」は、我々が考えている”人間”や”自分”に関する”常識”とは全く違うことを言う。

過去の失敗や嫌な経験による「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言する。

そして、そんな人間関係の悩みを解消するためには、どんな気持ちで生きていけばいいのかを教えてくれる。

「嫌われる勇気」こそが大切なのだ。

そんなアドラー心理学を一人の悩める青年とその悩みを聞く、アドラー心理学を知り尽くした哲人による会話形式で学ぶことができるのがこの本である。

”自分”や”人間”のことを正しく理解し、明るく楽しく生きるために必要なことが全て詰まった一冊となっている。

 

 

仕事は楽しいかね?

 

「仕事は楽しいかね?」

35歳の「私」は偶然出会った老人に、こう聞かれてギクリとしてしまった。

日々の仕事に行き詰まりを感じ、未来に期待感をもてない私に、老人は一晩だけの講義を開始する。

たった一度の人生で成功をつかむためには、何をすればいいのか?

老人の含蓄ある言葉の数々にそのヒントが隠されている。

「人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが”何度も”繰り返されていくのだよ。」

「試してみることに失敗はない。」

「目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。」

「新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。」

老人の言葉は、物事の本質をついた正しい言葉ばかり。

自己啓発本の名著で、世界中で老若男女問わずに長く読み継がれているロングセラーである。

 

 

【期間限定無料】ダン・ケネディが教える小さな会社のためのマーケティング入門

 

どうすれば、他とは違う方法で新規客を集客することができるのか?

そのことがこの本で語られているメインテーマである。

様々な場所で語られているような、普通のマーケティング手法ではない決してない。

  • フェイスブックやユーチューブ、ブログなどを使う方法ではない
  • 今流行っているスマートフォンを使う方法でもない
  • ホームページを作ると言ったインターネットやパソコンを使う方法でもない

同業者に嫌われるほど新規客を集客できる成功事例集が詰まった一冊である。

アメリカを代表するコンサルタントとして、156種類の業種のビジネスに直接協力し成長させてた著者のダン・ケネディ。

毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を輩出して来た。

世界中で学ばれているダン・ケメディ流のマーケティング手法が詰まった本となっている。

この本に書かれているマーケティング手法を使えば、あなたのビジネスも一段階進化するはずである。

 

 

価格 ¥3,800(税抜)今なら無料

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

誰もが最初は「ゼロ」からスタートする。

失敗しても、またゼロに戻るだけだ。

決してマイナスにはならない。

だから、一歩を踏み出すことを恐れず、前へ進もう。

 

一時は、時価総額1兆円に迫る勢の巨大企業・ライブドアを創り上げた堀江貴文。

彼は突然の逮捕で金・会社・仲間、全てを失ってしまった。

しかし、彼は人生に全く「絶望」をしていない。

なぜ、彼は希望を持ち続けることができるのだろうか?

それは、ただ人生が「ゼロ」に戻っただけだからだ。決してマイナスではない。

ふたたび「ゼロ」となって、なにかを演じる必要もなくなった堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語る「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について書かれた本

チャレンジにリスクなんてない。

そのことが著者の経験かたひしひしと伝わって来る本となっている。

 

 

ルールを変える思考法

 

自他ともに認めるゲームオタクの川上量生は、「日本でも数百人程度しか遊んでいなかったというボードゲームを手始めに、ゲーム機やPCの“シミュレーションゲーム”によって思考力や発想が鍛えられた」と語る。

そもそも”思考力”や”発想力”の鍛え方がオリジナリティがある。

そんな彼がビジネスを考えるときに重視するポイントは、「勝てないなら“ルール”を変えればいい」ということ。

実際、その発想から、投稿動画サイトの巨人「YouTube」を後発の「ニコニコ動画」で迎え撃ち、成功させている。

その考え方は、常識はずれ。

川上流の思考法・経営戦略・コンテンツ戦略をまとめた一冊となっている。

 

 

Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学

 

「シンプル」は現代ビジネスにおける最強の武器である。

スティーブ・ジョブズのもとでアップルのキャンペーンにたずさわり、「iMac」を命名した伝説のクリエイティブ・ディレクターが初めて明かす、ビジネスとクリエイティブにおける「シンプル」という哲学。

いまや世界一のテクノロジー企業となったアップル躍進の秘密とは?

アップルは「シンプル」の熱狂的信者なのである。

この本では、著者にしか知りえない様々な種類のアップルでのエピソードを題材としながら、「シンプル」という哲学を、核となる10の要素に落としこんで紹介されている。

マーケティングの考え方、イノベーションをいかに生みだすのか、組織の生産性をどう高めるのか、アイデアを実現させる方法、意思決定の仕方、社内や顧問とのコミュニケーションのとりかた。

この本を読んで「シンプル」という武器を手にすることで、この複雑な世界において、アップルのようにクリエイティブな力を発揮することができるはずである。

 

 

ポジティブ・チェンジ

 

サボりぐせがついている。コツコツと努力ができない。負け癖がついている...。

自分のことが好きになれずに、「何とかして自分を変えたい」と願っている人は数多くいるだろう。

「もっと有能な人間に変わりたい」「このネガティブな性格を何とか変えたい」「とにかく変わりたい。新しい自分になりたい」

自分を変えるためには、頭も根拠も希望もいらない!

話題で大人気のメンタリストDaiGoによって自分を変える方法が語られた一冊がこの本である。

この本を読めば、変化の過程自体の楽しさ、ワクワク...といったポジティブな感情に満たされるようになる。

変化の結果、ポジティブな自分になれるというだけではなく、変化の過程がポジティブな時間に変わる「自分を変える」ためのノウハウが詰まった本となっている。

 

 

人生を変える80対20の法則

 

投入と産出、原因と結果、努力と報酬の間には、どうにもできない不均衡があり、その不均衡の割合はおおよそ「80対20」となっている。

この法則は「パレードの法則」と呼ばれて、世界のありとあらゆる事象に当てはまる。

ビジネスの世界では、売り上げの80%を占めているのは、20%の製品、20%の顧客である。利益でもこの比率は変わらない。

社会で見ると、犯罪の80%を20%の犯罪者が占めている。

交通事故の80%を20%のドライバーが占め、離婚件数の80%を繰り返し何度も離婚する20%の人が占め、教育上の資格の80%を20%の人たちが占めている。

考え方を変えると、20%の原因に80%の結果が集中するのなら、この20%の原因にさえ集中して資産や努力を投入すれば、成功を掴み取る近道となる。

この本は、「80対20の法則」をビジネスや人生に応用する方法が書かれている本となっている。

 

 

社長失格

 

1つのベンチャー企業が破産宣告を受けて倒産した。

インターネットを使った新サービスで脚光を浴びた、ハイパーネットという企業だ。

最高で売上高約7億円、経常利益約2億円を記録。

大手証券会社や銀行などから融資の申し出が殺到し、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長までが面会を求めてきたという"栄光"から、わずか2年足らずの間での転落劇だった。

なぜ、ハイパーネットは挫折したのか。

当事者中の当事者だった「元社長」が倒産の理由を1冊にまとめたが、決して恨みつらみを述べただけの告白本ではない。

著者の体験は、日本ではなかなかベンチャー企業が育たない原因がどこにあるのかを浮き彫りにしている。

ベンチャー企業の失敗から様々なことを学べる本となっている。

 

 

夢をかなえるゾウ

 

「人生を変えよう」と思っているけど、何も変えられない普通のサラリーマンがいた。

そこへある日突然、ガネーシャというゾウの姿をした神様が現れた。

何をするのかと思いきや、主人公の家にニートとして住みつき、ゲームをしては寝るだけの怠惰極まりない生活をしているだけのガネーシャ。

そんなガネーシャが、「今からワシが出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する」と自信満々に言い放つ。

半信半疑になりながらも、このサラリーマンはガネーシャの出す課題をこなし始めた。

人生やビジネスの世界での成功を掴むための方法が「ガネーシャ」の言葉を通して語られている一冊。

「コンビニでおつりを募金する」「食事を腹八分目におさえる」「その日頑張れた自分をホメる」などの課題が、主人公や読者に与えられる。

ガネーシャから与えられる「課題」をこなしていけば、人生を変えるためのヒントが必ず見つかるはずである。

物語形式の話となっているので、非常に読みやすくて「ためになる本」となっている。

 

 

HARD THINGS

 

シリコンバレーで一番注目されるベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツの創業者のベン・ホロウィッツ。

彼は、クラウド企業のラウドクラウド社やオプスウェアのCEOを務めた。

起業家時代のホロウィッツには、これでもかというほどの困難が次々と襲った。

ドットコム不況が襲い、顧客が次々に倒産し、資金がショート。

打開策を見つけて新規上場を目指すも、 投資家へのロードショウ中には妻の呼吸が止まる。

上場してもパーティさえ開けないような状況でITバブルが弾け、株価は35セントまで急落。

最大顧客の倒産、売上9割を占める顧客が解約を言い渡され、3度にわたって社員レイオフに踏み切らざるを得ない状況に。

しかし最終的には、困難を切り抜け続けて、1700億円超で会社を売却するという大成功を収めた。

壮絶すぎる実体験を通して、ベン・ホロウィッツが得た教訓とは何なのか?

リーダーへ、そしてゼロから何かを生み出そうともがき苦しむ人へ、著者がシンプルで説得力のあるアドバイスを贈る本となっている。

 

 

DaiGoメンタリズム ~誰とでも心を通わせることができる7つの法則~

 

メンタリズムとは「心理テクニックや人間の特性、錯覚を利用し、人の心を読み、行動をコントロールする技術」である。

このメンタリズムの基礎を理解することができれば、日常生活や仕事で相手の心理をコントロールすることができる。

「1秒で相手の感情がわかる」技術など、絶対に身に付けたい会話、コミュニケーションの数々が余すことなく書かれている。

営業、セールス、社内調整、恋愛、友達づきあいなど、ありとあらゆるシチュエーションで実践可能なテクニックをあますところなく紹介された本となっている。

 

 

考えない練習

 

私たちが何かを失敗する原因は全て、余計なことを考えること、特にネガティブなことを考えてしまうからである。

人間は無意識の思考を制御できずに、結果として自分のやりたいことや理想に向けた行動を邪魔してしまう。

ということは、私たちを支配する「思考」さえストップできれば、自分の心を自由に操縦できるようになるのだ。

「考えすぎることを止める」方法が、考えないことのプロフェッショナルの僧侶である小池龍之介によって語られた一冊がこの本である。

頭を使うのをやめて、目・耳・鼻・舌・身の五感を冴え渡らせる時間を作る。

この習慣によって、無用な思考を止めて、真に必要な「思考」をさらにクリアに冴え渡せることができるようになる。

あえて考えないことを勧める本となっている。

 

 

「新書編」

ふしぎなキリスト教

 

我々が今、生きている「近代社会」は西洋の社会がグローバル・スタンダードになったものである。

そして、その西洋社会の成り立ちに「キリスト教」が深く関わっている。

現代を理解するためには、キリスト教を知ることが必須である。

そんなキリスト教の入門書となるのがこの本である。

なぜ神が一つなのか?預言者とは何者か?イエスは神なのか人なのか?聖書は誰が書いたか?

知っているつもりで実は知らないキリスト教の謎を日本を代表する二人の社会学者が解き明かしていく。

キリスト教についてあらゆる角度から分析をした一冊となっている。

 

 

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

 

「科学とは万能なものである」と多くの人が思い込んできたのだが、実は「そのほとんどが仮説」なのである。

人は、思い込み、常識、前例、先入観、固定観念などに縛られて行動できなくなってしまうもの。

しかし、それらを振り払うには「科学ですら仮説」であるとの考え方が大切なのである。

思い込みや常識に疑いの目を向けるきっかけとなる一冊。

この本を読めば、ものの考え方から世界の見え方まで、全てがカラリと音を立てて変わっていくはずである。

 

 

直感力

 

生涯通算獲得タイトル数歴代1位、史上最速での1200勝達成、王座を奪取し三冠。

言わずもしれた日本最強の将棋棋士・羽生善治。

日本人で10人の「天才」を選べと言われたら必ず名前があがってくるであろう。

「直感」「読み」「大局観」。

棋士はこの3つの力を使って対局をこなしていく。

そして数多くの対局をこなして経験を積むにつれ、比重が高くなり、成熟していくもののひとつが「直感力」であるという。

将棋は、ひとつの場面で約八〇通りの可能性がある。それを瞬時に二つ三つに絞り、直感によってひとつの手を選ぶ。

直感は、一秒にも満たないような短時間でも、なぜそれを選んでいるのか?

棋士の「直感力」の秘密を明らかした本となっている。

 

 

ドキュメント 深海の超巨大イカを追え!

 

2012年夏、小笠原の海で、10年以上にわたってダイオウイカを追い続けてきた男たちが、奇跡を起こした。

世界初。生きたダイオウイカの姿をカメラに収めた。

誰もなしえなかった撮影を可能にしたのは、いったい何だったのか?

プロデューサー、ディレクター、カメラマン、研究者への膨大な取材で明かされる、撮影までの苦難の道のり。

ダイオウイカをめぐる感動と奇跡のドラマが描かれた本となっている。

 

 

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験

 

日本で10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集がJAXAで行われることになった。

あらゆる職業の中で世界トップクラスで難しいと言われる宇宙飛行士選抜試験。

応募総数はとんでもない数となり、選抜試験自体も最難関で熾烈を極めるものとなった。

この本は、そんな宇宙飛行士選抜試験に密着し、その内容を取材した実録によって書かれたものである。

候補者10人に絞られた最終試験では、閉鎖環境の中で共同生活を行うことになる。

特殊な環境下で、彼らは何を考えて、語り、行動をしたのか。

命がけで宇宙に挑む宇宙飛行士という職業とその候補者たちの素顔が白昼の元にさらされたドキュメントとなっている。

 

 

バカの壁

 

イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ話が通じないのか?

人間誰でも「話せばわかる」 なんて大間違いである。

話が通じない者同士の間には、決して超えることのできない「バカの壁」が立ちはだかっている。

私たちの周りには、様々な「壁」がある。

この「壁」のことを知るだけで、気が楽になり、世界の見え方が変わってくる。

人が人生でぶつかる諸問題について、「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」など、多様な角度から考えるヒントになる一冊である。

 

 

辞書を編む

 

「右」「愛」「萌え」「キャバクラ」……。

国語辞典を引くと、あらゆる日本語の意味が出てくるのだが、その語釈は辞書によって特徴が違っている。

だが、国語辞書はどのようにして作られているのか?

『三省堂国語辞典』の改訂作業に追われる辞書編纂者が、辞書作りの実際を惜しみなく公開したのがこの本である。

「感動する辞書が作りたい」との熱い気持ちが伝わってくる。

街中での用語採集、語釈をめぐる他辞書との競争など辞書の裏に隠された知られざるエピソードが語られた、国語辞典の魅力が詰まった本となっている。

 

 

戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する

 

自分の利害が自分の行動だけでなく他人の行動によってどう左右されるか、という状態が「戦略的環境」である。

そして、その分析ツールが「ゲーム理論」。

ビジネス交渉はもちろん、恋人とのかけひき、朝なにを着るかといったことまで、何がもっとも自分に特な行動かを検討することができる

他人の行動を織りこみつつ戦略を立てて実行することができれば、あらゆる場面で得することも増えるはずである。

この本では身近な題材をふんだんに使い、コミットメント、シグナリングなどゲーム理論のキーワードを解説しながら戦略的思考を磨いていく。

「ゲーム理論」について深く理解することができる本となっている。

 

 

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

 

あの店はいつも客がいないのになぜ潰れないのだろうか?

この本では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えることで、会計の重要なエッセンスを学んでいくことができる。

細かい財務諸表は出てこずに、専門用語もそれほど多くないので、気を楽にして読むことができる。

「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っている人でも、この本さえ読めば、きっと会計に対する見方が変わるはずである。

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」「あの店はなぜ潰れないのか?」

そんな疑問が解消される本となっている。

 

 

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学

 

動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。

行動圏も生息密度も、動物サイズと一定の関係がある。

ところが、一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。

動物のサイズという発想を軸にして、動物の成り立ちを分析し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする「生物学入門書」

人類の将来に対して貴重なヒント手に入れることができる「動物のサイズや時間」に着目した読み物となっている。

 

 

言ってはいけない―残酷すぎる真実―

 

最初に断っておくが、これは不快な本だ。

だから、気分よく一日を終わりたひとは読むのをやめたほうがいい。

世の中には知りたくもなければ信じたくもない”真実”が数多く存在する。

仮にその話を聞いたとしても、脳や心が理解を拒み、生理的に拒絶をしたくなってしまう。

往々にして、努力は遺伝に勝てない。

知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる。

そんな残酷すぎる真実を具体的なデータや実験に基づいて論じているのがこの本である。

「残酷」だが信じたくない刺激的な「真実」が書かれた本となっている。

 

 

なぜ宇宙人は地球に来ない?

 

意外と簡単に作れるミステリーサークル、完全にコントになっているESPカードの実験、 雨男・晴れ男の正体、九九%実行不可能な藁人形、全ての人間の運命が書かれていると 言われる「アガスティアの葉」、胡散臭さが炸裂しているヒランヤ。

「信じる」「信じない」は別にして、世界中の様々な超自然現象を解析して、ツッコミを入れて行ったのがこの本である。

世界中のありとあらゆる超常現象が紹介されている。

「宇宙人」「UFO」「雨女・晴れ女」「河童」「人魚」「永久機関」「ダウジング」など、超常現象に興味がある人には、読んでいて楽しい本となっている。

 

 

世界の日本人ジョーク集

 

世界から憧憬の眼差しが注がれる経済大国?

それとも、物真似上手のエコノミック・アニマル?

地球各地で収集した日本や日本人に対するジョークの数々を紹介しながら、異国から見た日本人像が描き出されている本。

ひとつひとつのジョークを元にして、日本や日本人に対する分析もしっかりされている。

ありとあらゆる国の「日本人をネタにしたジョーク」が満載である。

知的なスパイスの効いた爆笑ネタを楽しいながらも、日本にいてはわからない日本人の見られ方を知ることができる本となっている。

 

 

ロボットとは何か――人の心を映す鏡

 

「なぜ私は人間型ロボットをつくるのか?」

「ロボットは心を持つことができるのか?」

成長が目まぐるしく、今後ますますと発展して行って、社会に不可欠なものとなるであろうと考えられている「ロボット」。

自分や愛娘がモデルのアンドロイド、ロボット演劇、発達する子供ロボット。

そんな斬新なロボットを作り続けている大学教授が語った「ロボットの今」や「ロボットの未来」。

ロボットを研究し続けてきた彼の目を通した「ロボット」というものを知ることができる本。

ロボットやアンドロイドの研究に興味がある人にはおすすめしたい本である。

 

 

脳死・臓器移植の本当の話

 

「脳死」に関しては皆が知らない驚愕の真実がある。

「脳死者は臓器摘出時に激痛を感じている可能性がある」「家族の呼びかけに反応することがある」「妊婦であれば出産できる」「19年間生き続けている者もいる」

今も生まれ続けている脳死患者たち。日本においても脳死したものは死んだものとして、臓器を摘出して移植に使うことができる。

しかし、彼らは本当に死んでいるのか?

人間誰しもに平等に訪れる「死」を題材として、「人間の尊厳」について改めて考え直させられる本。

この本を読めば、「死」「脳死」「臓器移植」について全く違う世界が見えることになるだろう。

 

 

「ノンフィクション」編

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。―東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦―

 

「ミドリムシ(学名ユーグレナ)」。

動物と植物の両方の特徴を併せ持つ「ハイブリッド」な微生物。

この微生物には、「食糧・栄養問題」「地球温暖化問題」そして「エネルギー問題」という世界を悩ませる大問題を一気に解決する可能性が秘められていた。

「ミドリムシ」、59種類もの栄養素を生み出し、 光合成により二酸化炭素を吸収し、 しかも「バイオ燃料」を取り出すことがでくる。

そんなミドリムシの大量培養を世界で初めて確立したのが、 東大発のバイオベンチャー企業「ユーグレナ」である。

創業者本人により、起業までの7年間と、起業してからの7年間の波乱万丈な企業ストーリーが語られている。

この夢の素材にどのようにしてたどり着いたのか?ミドリムシが持っている可能性は?

世界を変えるかもしれない物語が描かれているノンフィクションの本である。

 

 

NASAより宇宙に近い町工場

 

誰もが一度は憧れる宇宙。

だが、簡単にいくことはできずに、多くの人がその憧れを抱いたままで死んでいく。

そんな宇宙に挑む一つの町工場があった。

北海道赤平市という小さな町で小さな工場を営みつつ、宇宙ロケット開発に情熱を注ぐ著者により「宇宙」への大冒険が描かれたのがこの本である。

本業もロケット開発も成功させている著者が自らの経験を元に、「夢を持つこと」「あきらめないこと」の大切さが語られている。

宇宙への「ワクワク感」の詰まったノンフィクション本となっている。

 

 

「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

 

練習時間、グラウンド、施設のすべてが不十分。

それでも東大合格者数1位の超進学校・開成高校は、東東京大会ベスト16やベスト32にへと勝ち進んだ。

守備より打撃、サインプレーなし、送りバントもしない。

どさくさで大量点を取って打ち勝つべし。

秀才たちが辿りついた結論は、高校野球の常識を覆す大胆なセオリーだった。

こんな野球はありなのか!?と驚いてしまうこと間違いない。

漫画や小説の世界のようなリアル「IQ野球」がここにある。

 

 

スティーブ・ジョブズ

 

IT企業の創業記と創業者の歴史は切っても切り離せない。

Macintosh、iPhoneと革命的なデバイスを開発してきたApple。

この本は、Appleを生み出したスティーブ・ジョブスが全面的に取材に協力してできたスティーブ・ジョブズの生涯が描かれた本となっている。

iPhoneやMacintoshなどの誕生秘話や裏話が明らかにされている。

ジョブスが一度Appleを去ることになり、Appleの経営が傾いてしまい、また戻ってきて会社を立て直すところは素直に凄いなと感じる。

ジョブスの天才性や変人性がひしひしと伝わってきて、この人がいたからこそAppleが生み出されたんだなと感じる一冊となっている。

 

 

マネー・ボール

 

1990年代末、アメリカの野球チームのオークランド・アスレチックスは資金不足から戦力が低下し、成績も沈滞していた。

新任ゼネラルマネジャーのビリー・ビーンは、かつて将来を嘱望されながら夢破れてグラウンドを去った元選手。

彼は、金もなければいい人材もいないチームを強化することに取り組むことになった。

勝利の鍵は”統計”と”データ”にある。

彼は統計データを用いた野球界の常識を覆す手法で球団改革を実行して、チームを強豪へと変えていく。

奇跡の野球がすごすぎるノンフィクション作品となっている。

 

 

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

 

だれも生まれる国は選べない。

日本人で小学4年生のマリは親の仕事の都合で、プラハのソビエト学校で教育を受けることになる。

そこで、マリは50カ国以上の同級生と個性的な教師に囲まれた刺激的な学校生活を送った。

男の見極め方を教えてくれるのは、ギリシャ人のリッツァ。ルーマニア人のアーニャは、どうしようもない嘘つきのまま皆に愛されていて、クラス1の優等生はユーゴスラビア人のヤスミンカである。

それから大人になって30年後、激動の東欧の中で音信の途絶えた友人たちを訪ねあてたマリ。

だが、彼女が知ってしまったのは平和な日本ではありえない「真実」だった。

米原万里による幼い頃の自分や東欧の日々を描いたノンフィクションである。

 

 

獄中記

 

微罪容疑によって逮捕、接見禁止のまま512日間勾留された一人の外交官。

あらゆる自由を制限された中で、彼は何を考えたのか?

獄中で記された62冊のノートを元に、とある男の獄中生活の描かれたノンフィクションがこの本である。

男は、全てを失った後も職責や愛国心を忘れてはいなかった。

現代日本で本当にあった逮捕された外交官による「苦悩と戦いの日々」を見ることができる迫力ある一冊となっている。

 

 

僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.

 

医大生の甲太は受験勉強をして大学に入ったものの平凡な日常に疑問を抱いていた。

そんな彼が、「150万円を寄付すればカンボジアに小学校が建つ」というパンフレットを偶然見かける。

「これだ!」と感じた甲太は、仲間を募り、クラブでのイベントを企画して、何とか150万円の捻出をはかろうとする。

それと同時にカンボジアにも出かけ、売春宿で働く少女たちやエイズの問題、地雷除去やゴミ山で暮らす人たち、などの過酷な現実に触れ、自分たちとのダメさ加減と正対することになる。

けっしてきれいごとだけを書いているわけではない彼らの行動は読む者に勇気と元気を与えるものとなっている。

笑って泣けて考えさせられる本当にあった青春ストーリーとなっている。

 

 

ご冗談でしょう、ファインマンさん

 

20世紀を代表する物理学者の「リチャード・フィリップス・ファインマン」。

彼は超天才であったのだが、同時に超変人でもあった。

少年時代より変わらぬ、あくなき探求心といたずらっ気。

奇想天外な話題に満ちた自らの人生をユーモアたっぷりに語る自伝がこの本である。

ノーベル賞受賞をめぐる顛末、また初来日の時の“こだわり”など、愉快なエピソードのなかに、とらわれぬ発想と科学への真摯な情熱を感じることのできる。

科学や科学者に興味が湧いてくるノンフィクションの本となっている。

 

 

墜落の夏―日航123便事故全記録

 

1985年8月12日、日航123便ジャンボ機が32分間の迷走の果てに墜落し、急峻な山中に520名の生命が失われた。

いったい何が、なぜ、と問う暇もなく、遺族をはじめとする人々は空前のできごとに否応無く翻弄されていく。

あの事故で何が起きたのかをあらゆる角度から明らかにした本。

国内最大の航空機事故を細密に追い、ジャンボに象徴される現代の巨大システムの本質にまで迫る渾身のノンフィクション作品となっている。

 

 

世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

 

世界中が、アメリカ発の住宅好況に酔っていた2000年代半ば、そのまやかしを見抜き、世界経済が破綻する方に賭けた男達がいた。

投資銀行、格付機関、米政府の裏をかき、彼らはいかに世紀の空売りと呼ばれる大相場をはったのか。

経済の歪みを見抜き、周りの全員が敵となっても勝負をかけるプロフェッショナルたちの凄さや優秀さがひしひしと伝わってくる一冊。

為替や株価などの数字の裏の激しい戦いを覗き見することができる。

世界同時金融危機の実相が描かれる痛快ノンフィクションとなっている。

 

 

はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

 

「大気再突入で燃え尽きてしまう運命であるにもかかわらず、どうして君は、これほどまでに指令に応えてくれるのか」

人類初。小惑星から鉱物のサンプルを採取して、持ち帰ることに成功した「小惑星探査機はやぶさ」。

すべてのイオンエンジンの寿命がつき、地球帰還を目前に運用停止に追い込まれるなど様々な危機を乗り越えて地球に帰還することに何とか成功をした。

その「はやぶさ」の生みの親であるJAXAの川口淳一郎教授による「はやぶさ」への思いが詰まった一冊である。

「はやぶさ」誕生秘話から、何度も諦めかけたプロジェクトの全容まで、「はやぶさ」にまつわる話が余すことなく描かれているほんとなっている。

 

 

凶悪―ある死刑囚の告発

 

人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生”と呼ばれる男がいる。

とある雑誌記者が聞いた驚愕の証言。

だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。

その告白は嘘か真か?信じていいのか?それとも裏に何かがあって自分は騙されているんじゃないのか?

記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。

告発は本物だ!

やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪”を追い詰めてゆく。

白熱の犯罪ドキュメントが描かれている驚愕のノンフィクション作品である。

 

 

戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争

 

銃弾より「キャッチコピー」を、ミサイルより「衝撃の映像」を。

演出された正義、誘導される国際世論。

ボスニア紛争の勝敗を決したのはアメリカPR企業の「陰の仕掛け人たち」だった。

人々の血が流される戦いが「実」の戦いとすれば、この本で描かれる戦いは一滴の血も流れない「虚」の戦いである。

「情報の国際化」という巨大なうねりの中で「PR」の影響力は拡大する一方であり、その勝者と、多くを失うことになる敗者が毎日生み出されている。

国際紛争はもちろん、各国の政治の舞台で、あるいはビジネスの戦場で、その勝敗を左右する「陰の仕掛け人たち」が暗躍しているのである。

「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか、その真実をひしひしと感じる。

国際世論をつくり、誘導する情報戦の実態を圧倒的迫力で描かれたノンフィクションである。

 

 

フェイスブック 若き天才の野望

 

世界一のSNSのFacebook。

Facebookの創業記を聞くとその桁違いの成長速度に驚くことになる。ここまで恐ろしい速度で成長を遂げた企業は他にはない。

そして、創業者で数年前までただの学生だったマーク・ザッカーバーグの周りにも優秀な人材や投資家が引き寄せられていき、Facebookの成長を手助けしていく。

IT企業の創業記や成長物語を聞くと、どの企業も奇跡としか思えないような偶然に支えられているような気がしてならないがFacebookもまたその例外ではない。

次々とくる買収や仲間との決別を乗り越えてきたからこその、今のFacebookがあるのだなと感じる一冊となっている。

 

 

「小説」編

火星の人

 

有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。

だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。

生存は絶望的。指揮官は彼の死体を火星へ置いていく決断をした。

ところが、奇跡的にマークは生きていた。

不毛の赤い惑星に一人残された彼は、限られた物資・食料で自らの知識を駆使して生き延びていくことを目指す。

彼は無事に生きて地球に帰れるのか?火星サバイバルSF小説となっている。

 

 

ゴールデンスランバー

 

仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり、新首相が暗殺された。

同じ頃、元宅配ドライバーの青柳は、旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。

青柳は首相暗殺犯の濡れ衣を着せられてしまった。次々と現れてくる証拠に逃れるすべはない。

たった一人の脆弱な市民はこの巨大な陰謀から、果たして逃げ切ることはできるのか?

国家規模の工作と戦う一人の男を描いたサスペンス小説となっている。

 

 

まほろ駅前多田便利軒

 

「ここも一応、東京なんだがな」と言われてしまう“まほろ市”は、東京のはずれの大きな町である。

そんなまほろ市の、まほろ駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに、高校の同級生・行天春彦が転がりこんだ。

高校時代、教室でただ1回しか口を開かなかった、ひょろ長い変人。

行天や多田の便利屋での仕事に少しづつ関わることになる。

人手が増えてよかったかと思いきや、ペットあずかりに子どもの塾の送迎、納屋の整理など、ありふれた依頼なのに、行天が来てからはやたらきな臭い状況に追い込まれるハメになってしまう。

二人のコンビの独特の雰囲気が癖になる直木賞の受賞小説である。

 

 

七回死んだ男

 

一族が会する席で、その長が殺される事件が発生した。

高校一年生で殺された男の孫の渕上久太郎は、特殊な力を持っている。

一度その現象が始まると、同じ日を九回繰り返す。

彼はこの力によって祖父の殺人を阻止しようと試みる。だが、どうしても殺しを止めることができない。

彼は、九回繰り返される同じ日で孤軍奮闘することになった。

特殊な力を持った少年探偵によるミステリー小説の名作。歪んだ時空の中で彼は知恵を振り絞る。

 

 

ビブリア古書堂の事件手帖

 

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。

この店の店主・篠川栞子は若くて綺麗な女性だが初対面の人とはほとんど話ができないほでの人見知り。ところが、本のこととなると人が変わったかのように冗舌に話し出す。

そんな、ビブリオ古書堂に勤めることになった五浦大輔は、彼女と共に本にまつわる事件に巻き込まれていくことになる。

そして、本限定で発揮される栞子さんの抜群の推理力で解決へと導く。

一冊に込められた人の思いや秘密を紐解きながら謎に迫るビブリオミステリー小説となっている。

 

 

舟を編む

 

出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。

任された仕事は、新しい辞書「大渡海」を作ることだった。

「大渡海」の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。

定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締が出会った運命の女性。

不器用な人々の思いが胸を打つ心温まる物語となっている。

 

 

星を継ぐもの

 

月面で、真紅の宇宙服を着込んだ死体が発見された。

すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになる。

死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。

ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたのだ。

この”人物”は果たして何者なのか?

一人の屍体から、壮大なドラマが生まれる。

 

 

満願

 

表題作を含めた6つの短編から構成された短編集。

かつて世話になった人が殺人事件を起こした。その人の弁護をすることになった弁護士目線で物語の進む「満願」 を始めとし、どれもちょっとした日常の事件から物語はスタートする。

最後の1行まで緊張感が続き、結末までページをめくる手が止まらない。

なんとも言えない嫌な後味が魅力的な物語である。

 

 

のぼうの城

 

戦国末期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉の命を受け、石田三成は総大将として2万の天下群を率い、小田原の支城・忍城を包囲する。

未だに豊臣軍に抗い、最後まで屈していなった唯一の城。

しかし、忍城の軍勢はわずか500人。大軍を前に絶体絶命の状況に陥っていた。

この城を守る城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれている者だった。

城や人々を守るためには、どんな決断をすればいいのか?

孤立無援、圧倒的な戦力差を持つ軍隊を相手にした成田長親と忍城の人々の戦いが描かれる。

 

 

小さいおうち

 

昭和6年、若く美しい時子奥様との出会いが長年の奉公のなかでも特に忘れがたい日々の始まりだった。

女中という職業に誇りをもち、思い出をノートに綴る老女、タキ。

モダンな風物や戦争に向かう世相をよそに続く穏やかな家庭生活、そこに秘められた奥様の切ない恋。

そして物語は意外な形で現代へと継がれていく。

最後に浮かび上がるタキの秘密の想いに驚き、胸を熱くせずにいられない物語となっている。

直木賞受賞小説である。

 

 

黒い家

 

若槻慎二は、生命保険会社で保険金の支払い査定の仕事に従事する。

ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまった。事件性を疑った若槻は保険金の支払いを保留し、この家の調査に乗り出す。

だが、これが若槻と「サイコパス」の接点となってしまった。

若槻はサイコパスにその命を狙われ、眠れない日々が始まった。

貴志祐介小説はどれも怖いが、純粋な「恐怖度」で言えばこの小説が随一であろう。

恐怖の連続とめまぐるしい展開にページをめくる手が止まらない。

 

 

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

 

第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では、生きている動物を所有することが地位の象徴となっていた。

人口の電気羊しかもっていないリックは本物の動物を手に入れるため、火星から逃亡してきた奴隷アンドロイド8人の首にかけられた莫大な懸賞金を狙って決死の狩りをはじめた。

あらすじで面白いことが確信できる小説。実際の内容もその期待を裏切らない。

スリルあふれる展開に胸が高鳴る。

 

 

悪の教典

 

この学校には怪物が棲んでいる。

英語教師の蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしている優秀な教師だった。

だが、この教師には”裏”の顔がある。

問題解決のためならあらゆる手段、「殺人」をもじさない異常者だった。彼の暴走は行き着くところまで行ってしまう。

一見、平和に見える「地獄」のクラス。彼を担任にしたクラスの生徒たちは無事に卒業できるのか。

 

 

蹴りたい背中

 

高校に入ったばかりの女子高生、“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。

二人はクラスの隅っこで毎日の学校生活を慎ましく送っていた。

やがてハツは、あるアイドルに夢中の男子、蜷川の存在がなんだか気になってゆくことになる。

いびつな友情か、それとも臆病な恋か。

不器用さゆえに孤独な二人の関係が描かれた青春物語。

芥川賞受賞作品である。

 

 

半落ち

 

「妻を殺しました」

現職警察官・梶聡一郎が、妻を殺害し自首してきた。

動機も経過も素直に明かす梶であり、妻を殺したことには疑いがない。

ところが、彼が妻を殺してから自首をするまでの間に、空白の2日間あった。

梶は、この2日間で何をしていたのかを一切語ろうとはしない。

梶が完全に“落ち”ない”半落ち”なのはなぜなのか?

妻を殺してしまった梶の想いに対して、男たちが心揺さぶられていく。

『半落ち』は、悲しき運命を背負ってしまった男を巡る感動的なミステリー小説となっている。

 

 

終わりに

と言うわけで人生を変えてくれる、おすすめの面白い本をまとめてみた。

先人たちの知識が詰まった「自己啓発本」「ビジネス本」「ためになる本」、物語が紡がれる「小説」、事実を元にした話が書かれた「ノンフィクション本」などの種類の本を含んでいる。

新作から長く読み継がれている名作、傑作、ベストセラーのブックまで日本、海外と古今東西ありとあらゆる「人気本」「話題の本・書籍」を含んでいる。

高校生、大学生、社会人、サラリーマン、経営者、主婦、男性、女性と全ての人にオススメできる面白い本ばかりとなっている。

興味がある本があればぜひ手に取って見てください。

 

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