小説ジャンル「ミステリー・サスペンス」
「妻を殺しました」 現職警察官・梶聡一郎が、妻を殺害し自首してきた。 動機も経過も素直に明かす梶であり、妻を殺したことには疑いがない。 ところが、彼が妻を殺してから自首をするまでの間に、空白の2日間あった。
『いまさら翼といわれても』は、『氷菓』から始まる「古典部シリーズ」の第6弾である。 神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。 夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲…
地方都市で連続爆破事件が発生した。 証拠がほとんどない中で、警察は何とか犯人を突き止めることに成功する。 刑事の茶屋を始めとして、警察が犯人のアジトを急襲すると、そこでは何故か犯人ともう一人の男がもみ合いをしていた。
大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、偶然会った女優の荒木翠を目的地へ送り届けることになった。 ちょっとした非日常に浮かれていた良夫。 だが翌日、この翠が事故死してしまう。
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。 幸せな家族には、過去に辛い出来事があった。 その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。 連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
村の名士ロジャー・アクロイドが刺殺されているのが発見された。 シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめる。 犯人は一体誰なのか?その動機とは?
目覚めると、私は闇の中にいた。 交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。 残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。 江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、一筋縄ではいかない妙な人間ばかりが住んでいた。 嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」…
高校生の由紀夫には父親が四人いる。 ギャンブル好き、女好き、博学卓識、スポーツ万能とそれぞれ個性的な父親たち。 母親は一人だけ。 そんな変わった家庭に生まれた由紀夫は、普通の高校生活を送りながらも様々な事件に巻き込まれてしまう。
人間嘘発見器、演説名人、天才スリ、精確無比な体内時計の四人が集まったとき、銀行強盗が始まる。 天才銀行強盗四人組を追う強敵が現れた。 今まで、完璧に銀行強盗の数々をこなして彼らだったが、とある週刊誌記者によってその正体がばれてしまった。
人間嘘発見器、演説名人、天才スリ、精確無比な体内時計の四人が集まったとき、銀行強盗が始まる。 伊坂幸太郎による「陽気なギャング」シリーズの小説で『陽気なギャングが地球を回す』に続く第二弾。 それぞれの特技を持つ4人の銀行強盗はそれぞれ4つの不…
やらなくていいことはやらない。やらなければならないことは手短に。 何事にも積極的には関わろうとしない「省エネ主義」の高校生・折木奉太郎。 彼はなりゆきで入部した古典部の好奇心旺盛な千反田えるを始めとする仲間たちと共に日常に潜む不思議な謎を次…
富豪の若き1人娘が不審な事故で死亡して3カ月後、彼女の遊び仲間だった男女4人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた。 それは死んだ娘の母親の手によるものだった。 彼女は4人に隠されたとある秘密を暴こうとして、この事件を起こした。
七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。 自殺であったであろうとして処理された。 彼の自殺に疑問を持った中田秋子は、遺書もないこの「死」に疑念を抱き、独自の調査を開始した。
連続少女誘拐事件が発生した。 証拠や容疑者はでてこずに捜査は難航。陣頭指揮する冷徹な捜査一課・佐伯も窮地に立たされていた。 自分も被害者の少女たちを同じくらいの歳の娘がいるので、被害者家族の気持ちは痛いほどにわかる。
私は殺人鬼を解き放ってしまったのか? 元裁判官・梶間勲の隣家に、二年前に無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。 武内には殺人の容疑がかかっていたが、証拠不十分とのことで勲の手によって「無罪」が言い渡されていたた。
お前たちの中に鬼がいる……。 高校教師の須永彰は薄暗い地下牢のような場所で目覚めた。 なぜこんな場所にいるのか。前後の記憶も曖昧で全くわからない。
人間嘘発見器、演説名人、天才スリ、精確無比な体内時計の四人が集まったとき、銀行強盗が始まる。 それぞれ独自の特技を持つ四人組は、いつものように銀行強盗を計画して実行した。
雪に閉ざされた山荘。 ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。 そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が克明に記されていた。 男は当時の価値で5000万円分の、75kgの金塊を失った。
熱さ、冷たさ、痛み。人間の感覚まで再現する最強のバーチャルリアリティシステムを用いたミステリー。 ゲームの原作を謎の企業「イプシロン・プロジェクト」に売却した上杉彰彦。
突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の白木奈深。 臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。 それは、かつてこの眼が見てきた風景の「記憶」だった。
神降市では猫が連続で殺される残忍な事件が発生していた。 警察官の父親を持つ小学四年生の芳雄は、「浜田探偵団」のメンバーの一人として、この事件を憂いていた。 そんな最中に、半月前に転向してきた鈴木君は自分は「神様」であり全知全能だと告げる。
人間の人格が入れ替わる奇想天外なミステリー小説。 「人格転移」というSFの要素にミステリーが融合している。 突然の大地震で、ファーストフード店にいた7人の人々は同時に被災をした。
死んだ人間と生きた人間を合わせる窓口、「使者」と書いて「ツナグ」。 渋谷歩美は、高校生にしてその使者の役割を果たしている。 報酬は0円。死んだ人間との再会を強く願い、彼を見つけられた人が一晩だけ誰か一人との再会を果たせる。
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学の推理小説研究会の7人が訪れた。 過去にこの島では連続殺人が起こったといういわくつきの場所だった。 そんな島に彼らはスリルを求めて足を踏み入れてしまった。
本間ミチルは視力を失くした女性。 家族も居らずに一人で静かに暮らしている。 そんな彼女の家で最近何者かの気配を感じる。布が擦れるような音が聞こえて、食パンの枚数が足りない。
大学入学のため引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の青年、河崎。 初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。 標的は、たった一冊の広辞苑。
フランス留学から帰国した上田修一は、恩師の紹介でフランス語の家庭教師の働き口を得る。 3カ月間住み込みで報酬は100万円、教える相手は広大な敷地に洋館を構える峯岸家の美人姉妹。
一族が会する席で、その長が殺される事件が発生した。 高校一年生で殺された男の孫の渕上久太郎は、特殊な力を持っている。 一度その現象が始まると、同じ日を九回繰り返す。