漫画ギーク記

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ユダヤ人は賢くて面白い人種である『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』【本感想】

 

 ユダヤ人は頭がいい。アメリカ全人口に占めるユダヤ人の割合はわずか2%に過ぎないが、ノーベル賞を受賞したアメリカ人の約25%、自然科学部門ではなんと約30%がユダヤ人なんだとか!さらに、アメリカの一流大学の全教授と生徒の約20%、ニューヨーク、ワシントンの一流弁護士事務所の共同経営者の約40%がユダヤ人である(『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』)。驚くべき数字だ!!

 頭がいいだけではない。ユダヤ人はユーモアに溢れる人種なのだ!過去40年間の、アメリカのコメディアンを調べたところその8割がユダヤ人だったとか(『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』)。

 また、人種を使ったこんな笑い話もある。

 イギリス人にジョークを飛ばすと、三回笑う。初めの二回は、聞いたときと、その後で説明を受けたときだ。いずれもオチが分からないまま、話し手に無礼になってはとの配慮から笑ったに過ぎない。三回目は、夜のベトのなかで、やっとそのオチが分かったときだ。

 ドイツ人に同じジョークを試みると、二回笑う。それも作り笑いだ。三回目はない。なぜなら、その面白さが、いつまでも理解できないからである。

 アメリカ人は一回だけ笑う、というのは、そのオチがすぐ分かるからだ。

 ところで、その同じジョークをユダヤ人に話すと、決して笑わない、それどころか、次のように貶される。

「そんなジョークは陳腐だ。そのうえ、話し方がぜんぜんなっていないね!」

(出典:『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』)

 世界的にもユダヤ人は面白い人種であると認知されているようだ。

 そんな、「頭のよくて面白い」ユダヤ人のジョークをまとめたのがこの本である。 様々なシチュエーションでのユダヤ人のジュークと通して、頭の回転とユーモアを学ぶことができる。 

偉大な母親に関するジョーク

 この本に載っているジョークをいくつか紹介しよう。ユダヤ人は教育に熱心な人種だとか。これも頭のよさに繋がっているのかもしれない。そんな母親に関するジョークがこちら。

 息子は、最近恋人ができて、近く結婚することを母親に興奮しながら告げた。ここで彼は提案した。

「お母さん、冗談だが、三人の女性を連れてくるから、そのなかの誰が僕の意中の人か、当ててほしい」

 翌日、早速彼は三人の美女を連れてきた、彼女たちは、ソファに座りながら、お互いに談笑をしている。

 そこで、息子は母親に聞いた、

「どの人か、分かる?」

 母親は即座に答えた、

「真ん中のブロンドの人でしょう」

「驚いたよ。どうして分かったの?」

「一番嫌いなタイプだから」

(出典:『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』)

 嫁と姑の相性の合わなさに関するジョークである。日本人にも通ずるところがあるかもしれない。

商売上手なユダヤ人

 ユダヤ人は金儲けに熱心で、商才に長けていることでもしられている。そんなユダヤ人の商売に関するジョークを二つほど紹介しよう。

 メガネ屋を経営しているユダヤ人の主人が、新米の店員に、メガネをどう売るかについての手ほどきをしている。

「メガネを買いにきた客に、検眼をすませたら、まずフレームを見せるんだ」

「しかしご主人、ここに並んでいるフレームには、値段が表示されていませんが」

 そう店員が答えると、主人は言った。

「それでいい。客が気に入ったら、八◯ドルというのさ。客が何も言わなかったら、『これ以外にレンズ代として二◯ドルかかりますよ』と言って、相手の顔色をうかがう。そこで客が高すぎると反対しなかったら、しめたものだ。すかさず『一枚が』と言うんだ。分かったかね!

(出典:『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』)

  商魂がたくましい。ユダヤ人のビジネスに対する考え方や本質が、垣間見られるジョークだとか。続いてもう一つ。

 二人のパートナーが洋服店を経営し、一人のセールスマンを雇っていた。パートナーの一人は、店の奥でレジを担当している。他の一人は、客がやってくると、服の生地や仕立ての良さを説明するのが役割で、その横に、耳が遠いことを装った一人のセールスマンをいつも立たせている。客が、

「じゃ、いくらですか?」

と聞くと、そのセールスマンは耳に手を当てて、

「なんですか?」

とよく聞こえないふりをわざとする。そこで客が、

「ジャケットはいくらなんだ!」

と怒鳴るとセールスマンは、

「ああ、値段ですね!」

と言うなり、振り向いて、奥にいるパートナーに向かって聞いた。

「ボス!この紺のきれいなジャケットはいくらですか?」

 そこで、パートナーは、決まったように大声で叫ぶ。

「四◯ドルでいいよ!」

 するとセールスマンは、客に、

「ボスが二◯ドルでいいと言っています」

 と告げると、大概の客はすばやく二◯ドルを置くと、買った服を抱えて、店をさっさと立ち去るのだ。

(出典:『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』)

  店員たちのナイスな連携プレーである。こんなちょっとためになりそうなユダヤ人のジョークが盛りだくさんな本である。

 ユダヤ人の頭のよさ、ユーモア、さらに彼らの文化を学びたいと感じている人にはおすすめの本だ。

 

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