「ダンジョン飯」の九井諒子が描くコメディ、昔話、ファンタジー、SF……なんでもOKなショートショート短編集がこの『ひきだしにテラリウム』である。一巻完結の漫画で「湖底の春」「記号を食べる」「かわいくなりたい」「恋人カタログ」「かわいそうな動物園」「龍の逆鱗」「代理裁判」「ショートショートの主人公」「すごいお金持ち」などなどバラエティーに富む内容となっている。
(出典:『ひきだしにテラリアム』)
コミカルでありつつ、深いテーマもある
中身は、コミカルに感じる作品が多い。しかし、そのなかにもムムッと感じさせられるようなテーマ性の高い作品もある。昔話からSFまで、様々なジャンルが含まれていることもそうだが、一冊の中に振れ幅が結構あるのだ。それでも全部が面白い!
(出典:『ひきだしにテラリアム』)
いろんなキャラクターが出てくる
『ひきだしにテラリウム』にはいろいろなキャラクターがでてくる。画像内の人物達は全員がこの一冊の中にでてくるキャラクターだ。これで、全員ではない。この倍以上のキャラクターがでてくるのだ!
(出典:『ひきだしにテラリアム』)
ねこだって「かわいくなりたい」
ショートショートの中の一作を紹介しよう。「かわいくなりたいだ」。これは、朝起きたねこがどんどんとお化粧をしていって綺麗になっていく作品だ。
寝起きで、ひどい顔だった猫も、
(出典:『ひきだしにテラリアム』)
お化粧をするごとに、
(出典:『ひきだしにテラリアム』)
だんだんと綺麗になっていって、
(出典:『ひきだしにテラリアム』)
...最後の顔は読んで見てみよう。ねこだって「かわいくなりたいのだ」!お化粧の偉大さがよく分かる(笑)
「ダンジョン飯」も大好きなのでこのまま長く続けて欲しいが、ショートショートもまた読みたい。どこかの出版社が、出してくれないかなぁ〜...。
(出典:『ひきだしにテラリアム』)
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