『みしかか!』は『ばらかもん』のヨシノサツキによる初期作品を集めた短編集である。
『ばらかもん』はとある離島に移住することになった書道家が島の人たちとほのぼのと暮らすコメディコミックである。
テレビアニメ化もされた人気作品だ。
『みしかか!』も『ばらかもん』のほのぼのとした雰囲気をそのままに様々な設定で登場人物たちが活躍するコメディ寄りの作品が集められている。
『ばらかもん』の美和&タマ登場作も多数掲載されている。
全9編収録、一巻完結。
(出典:『みしかか!』)
『みしかか!』の見どころ
『ばらかもん』の美和&タマ登場
『ばらかもん』に登場する美和とタマが『みしかか!』に収録されている短編にも登場する。
美和、タマともに『ばらかもん』では中学生だが、『みしかか!』では高校生になっている。
(出典:左『ばらかもん』右『みしかか!』)
二人とも少しヤンキー気味になってしまっている。
『ばらかもん』ファンは特に二人の高校卒業後の進路を描いた短編「卒業」は必見だ。
(出典:『みしかか!』)
お兄ちゃんが忍者になる「野良猫弦蔵」
(出典:『みしかか!』)
収録されている短編のなかでは「野良猫弦蔵」が面白かった。
ある日、兄が突然忍者になると家を出て行ってしまう。
そして数年後、忍者になった兄が起こした騒動に、兄が派遣した忍者とともに巻き込まれていってしまう。
何の能力もない弟が忍者同士の戦いに巻き込まれていく。
戦いと言ってもガチガチのバトルアクションではなくコメディ気味。
ほのぼのとして笑える『ばらかもん』の作者・ヨシノサツキらしい短編だ。
(出典:『みしかか!』)
禁断の恋?を描いた「パプリカ・ピーマン・トウガラシ」
八百屋のお手伝いをしている少年と女子高生の禁断の恋?を描いた「パプリカ・ピーマン・トウガラシ」も面白い。
この女子高生は美和とタマの同級生でクラスも同じ。
二人の恋は良からぬ方向に転がっていき、意外なオチへと進んで行く・
美和とタマの二人も大いに活躍する。
(出典:『みしかか!』)
終わりに
というわけで『みしかか!』を紹介した。
短編としては、他にも飲むと10歳をとる薬のお話「宝月謹製10+」など全9編が収録されている。
『ばらかもん』ファンで美和とタマの後日談に興味のある人や笑えるコメディマンガが読みたい人にはオススメの一巻完結漫画である。
(出典:『みしかか!』)
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