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限界集落をオタクとアイドルの力で再建『限界集落(ギリギリ)温泉』【漫画感想】

 

伊豆の山奥のさびれた温泉宿にたどりついたホームレスは、元ゲームクリエイターだった。

仕事・生活、全てが嫌になって逃げ出した男はそこで一人の少年と旅館に出会う。

限界集落。

その温泉地は高齢化が進み、観光客も集まらず滅びてしまうのも時間の問題となっていた。

全てを投げ出して失って男は、もう一度人生を取り戻そうと一念発起して温泉地の再建に取り組む。

宿屋の主人、コスプレイヤーのアユやたくさんのおたくを巻き込んで、限界集落の旅館街が元気を取り戻していくストーリー。

鈴木みそによる重いテーマに軽いタッチで挑んだ、社会派コメディ漫画。

「限界集落温泉」と書いて「ギリギリ温泉」と読む。

全4巻完結済み。

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(出典:『限界集落(ギリギリ)温泉』)

 

「限界集落(ギリギリ)温泉」の見どころ

元ゲームクリエーターによる限界集落再建プロジェクト

この作品は、仕事・生活を投げ出して逃げてきた元ゲームクリエーターによる限界集落再建プロジェクトを描いている。

元ゲームクリエーターが主人公となっている。

再建するためにはありとあらゆる方法を駆使していく。

メディアを使っての宣伝はもちろん、ネットアイドルを使ってオタクを呼び込む、インターネットのUSTREAMを使って「開運!なんでも鑑定団」のような催し物を行うなどなど。

果たして限界集落にまた人を呼び込むことはできるのか?

一度人生を挫折したゲームクリエーターによる挑戦にスポットライトが当てられる。

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(出典:『限界集落(ギリギリ)温泉』)

 

温泉宿と愉快な仲間たち

限界集落を再建しようと思ったきっかけはホームレス中にとある寂れた温泉宿にたどり着いたこと。

この温泉宿の「湯」に惚れ込み、プロデュースの仕方次第では温泉宿も限界集落も、もう一度人を集めることができると考えプロジェクトを開始する。

プロジェクトが大きくなるにつれてありとあらゆる特技をもった仲間もどんどんと増えていく。

限界集落の再建は主人公とその仲間達による人生を賭けた一大プロジェクトなのだ。

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(出典:『限界集落(ギリギリ)温泉』)

 

ネットアイドル「あゆぽん」

限界集落の温泉街に人を呼び込む、「客寄せパンダ」として有名レイヤーでネットアイドルのアユが活躍する。

アユは通称「あゆぽん」。

人里離れた卑怯で自殺をしようと限界集落に訪れたところを主人公に見つかって、限界集落を再建するために利用しようとプロデュースされている。

性格はかなりワガママでファンも含めて周りの大人全員が彼女に振り回されていく。

しかし、彼女が限界集落を再建していくためのキーパーソンとなっていく。

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(出典:『限界集落(ギリギリ)温泉』)

 

最後に

というわけで『限界集落(ギリギリ)温泉』を紹介した。

元ゲームクリエーターが限界集落を再建しようとする社会派コメディ。

温泉も美味しそうなご飯もでてくる。

全4巻で完結済み。

「鈴木みそ」による面白い社会派コメディコミックが読みたい人にはオススメの作品である。

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(出典:『限界集落(ギリギリ)温泉』)

 

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