実写映画化、アニメ化などで勢いのある漫画「3月のライオン」。
将棋を題材とした作品で中学生でプロ棋士となった桐山零の人生を追っていく。
『3月のライオン』には要所、要所で痺れる名言・名台詞が登場する。
ここでは『3月のライオン』の個人的に良かったと思う名言集を画像付きでランキング形式でまとめてみた。
それではどうぞ。
3月のライオン名言ランキング
15位 「桐山零」
僕は ひなたさんとの結婚を考えています
だから 他人事なんかじゃ無いんです!!
川本家に乗り込んできた別居していた父親。
父親は川本家を乗っ取ろうと画策する。
それを桐山が妨害していると、家族のことなんだから関わるなと言ってきた。
そのことに対して確定申告で去年の年収を見せながら、父親に放った言葉がこれである。
ひなも心当たりがなかった唐突なプロポーズ。
桐山の覚悟が見える言葉だ。
14位 「林田先生」
「でも」が100個揃えば開く扉があればいーがはっきり言って
ねーよ そんなドア!!
零は将棋棋士同士が一緒に勉強をする研究会には参加していない。
零は参加することに消極的だった。
高校の担任である林田先生はいい機会だから参加してみればと提案している。
しかし、零は「でも...、でも...」を繰り返すだけだった。
そのことに対して林田先生が言った言葉がこれである。
「でも」ではなく行動しなければいけないという林田先生の気持ちである。
13位 「林田先生」
一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ
ーでないと実は
誰もお前に頼れないんだ
将棋の試合が忙しかったがために授業にでることができず、留年の危機に陥った零。
しかし、担任の林田先生や学校の先輩の力を借りて何とか単位履修の条件をクリアすることができた。
そのときの林田先生の台詞がこれである。
人に頼られるには人に頼る必要があるのだ。
12位 「山崎順慶」
「信じれば夢は叶う」
それは多分 本当だ
但し 一文が抜けている
「信じて努力を続ければ夢を叶う」
ーーこれが 正解だ。
さらに言えば
信じて「他のライバルよりも1時間長く毎日 努力を続ければ ある程度迄の夢は、かなりの確率で」叶うーーだ
キャッチコピーというものは 短い方がいい
ーーでも これは あまりにも はしょり過ぎだと思う
山崎順慶は桐山に新人戦で敗れてしまった。
将棋の敗れ、さらに桐山、二階堂の将棋への取り組む姿勢に自分は真似できないと打ちのめされてしまっている。
仕事の停滞、さらに趣味の「レース鳩」も上手くいかない。
追い詰められている順慶の台詞がこれである。
順慶の葛藤する気持ちが現れた言葉である。
11位 「柳原朔太郎」
しっかし負けて壁を蹴破るとはねぇ...
クマのやつ
...そうだよね 悔しいよね
ーー悔しくない訳なんて あるわきゃないよね
隈倉健吾は宗谷にタイトル戦でフルセットの混戦のすえに敗れてしまった。
敗戦後のインタビューにも淡々と答え、負けたことへの悔しさは外にあまり出てこない。
だが、隈倉が泊まった後の旅館の部屋を確認するとそこには蹴破られた壁が...。
そのことを電話で会長から聞いた柳原の台詞がこれである。
隈倉は表面には出ていないだけで内面には悔しさが渦巻いているのだ。
10位 「藤本雷堂」
あの不思議ちゃんのおかげでずっと阻まれているが
絶対に引きずり降ろして名人になってやる
それまでA級から退く気は微塵も無い!!
ーーっていうか獲ったらかえさん
死ぬ迄しがみついてやるっっ 以上
桐山と藤本雷堂棋竜は共に将棋のタイトル戦の大盤解説をすることになった。
そしてその自己紹介のときに桐山は司会者に「中学生デビュー」で将来名人を期待されていると振られる。
そのことに対して藤本雷堂棋竜がつっかかっていった。
そのときの台詞がこれである。
藤本の将棋にかける情熱がひしひしと伝わって来る。
9位 「川本相米二」
そのうち大人になりゃあ いやでも気付くさ
どんなヤツでも一線でやっている人間で
恥をかいた事 無いヤツなんていねぇってコトにな
零は川本家で「勝ってくる」と言い残して対局に向かった。
しかし、結果は敗退。
それ以来、しばらく川本家に近寄っていない。
何故来ないんだろうと疑問に思うひなたに対して祖父の言った台詞がこれである。
恥はかいてなんぼとの川本家の祖父の長い人生から得た教訓だろう。
8位 「川本あかり」
でも ありがとう
ほんとに イザとなったら 頼っちゃうからね!?
いい?
川本家とひなに訪れた危機。
桐山はあかりに対してイザとなったら僕に頼って欲しい、”ぼくもいますっっっ”と大声で叫んだ。
あまりのでっかい声にあかりはおまわず吹き出してしまう。
その後のあかりの台詞がこれである。
人に頼ること、頼られることができなかった桐山が初めて人に頼られたシーンだ。
7位 「二海堂晴信」
負けた... 強かった...
あんなに強くなってるなんて...
ーでも 次は絶対に負けない
プロでの桐山零対二階堂晴信のライバル対局。
二階堂も粘ったが対局は零の勝利で幕を閉じた。
悔しい気持ちのまま二階堂は帰宅の途につく。
その際の二階堂の台詞がこれである。
転んでもすぐに立ち直る二階堂の精神の屈強さが現れた言葉である。
6位 「島田開」
しかし「縮まらないから」といって
それが オレが進まない理由にはならん
「抜けない事があきらか」だからって
オレが「努力しなくていい」って事にはならない
島田は将棋の天才・宗谷と同い年である。
プロになる前もなった後も常に宗谷と比較されてきた。
輝かしい成績を残す宗谷に遅れて島田も追いつこうと努力を続ける。
そのことへの島田の気持ちが現れた島田の台詞がこれである。
相手は関係ない。「自分」が努力を続けなければいけないのだ。
5位 「桐山零」
プロになるということは、止まらない列車に飛び乗るようなものだ
もう二度と降りる事はできない
ー負けて転がり堕ちるまでは
小学生の頃、二階堂と零は子供将棋大会の準決勝で顔を合わせていた。
会場は炎天下のデパートの屋上で二階堂は明らかに体調を崩していた。
形勢も二階堂の方が悪い。
しかし、「負けました」の一言をなかなか言わなかった。
そしてついに二階堂は負けを認めることになってしまった。
そのことを回想しつつの零の台詞がこれである。
二階堂やプロになる人間の尋常ではない負けん気の強さが現れた台詞となっている。
4位 「桐山零」
頭では わかっているのに動けないのは何でだ
「勝つ理由が無い」といいながら負けると苦しいのは何故だ
中途半端だ 僕は
何もかも...
零は将棋の棋戦で負けが続いていて学校生活もいまいち上手くいかない。
それでも周りからの期待は強く、プレッシャーに押しつぶされかけている。
将棋に対していまいち身の入っていない零のセリフがこれである。
負けが続いてやる気がでない。
それでも悔しい。
零の勝負師としての生き様は既に心の芯にまで刻み込まれている。
そこ気持ちが溢れ出てきたセリフだと感じる。
3位 「二海堂晴信」
「潔い」のと「投げやり」なのは似ているけど違うんだ!!
零の棋戦で二階堂が解説をすることがあった。
零は試合中なので生では二階堂の解説を見ることはできなかったが、後日録画で解説付きの自分の試合を見る機会があった。
そのとき零は悪手を打つ。
零は最近将棋に対してやや投げやりとなってしまっていた。
そんな心の状況からでてしまったてだった。
その手を見て言った二階堂の台詞がこれである。
言葉通りに「潔い」と「投げやり」 は違うのだ。
2位 「三角龍雪」
あー もー 泣くな泣くな
しきり直しだ 俺も お前も
一からな
将棋棋士の三角龍雪(みすみたつゆき)、通称「スミス」は棋戦で為すすべなく完敗してしまった。
さらに、試合後の感想戦で自分の”迷い”を消されるような言葉までかけられてしまう。
そして、公園で缶を握り、ゴミ箱に向かって蹴って、
ゴミ箱に入ったら、「Aコース」お姉ちゃんのいる店で飲んだくれる。
入らなかったら「Bコース」家に帰って布団かぶってワンワン泣く。
と賭けを自分の中でする。
その結果がこのシーンである。
まさに、完敗だったがまた一からやり直そうという「スミス」の気持ちだ。
1位 「宗谷冬司」
ー気づかなかったね...
君は僕を信用しすぎだ
獅子王戦第四局、宗谷対島田戦。
島田は何としてでも勝とうと意気込んでいたが、対局は宗谷の勝利で終局した。
しかし、終局後に宗谷が島田側で手を指す。
その手は負けたはずの島田が唯一、勝つことができる一手だった。
島田は本来勝てるはずだった対局を逃してしまったのだ。
そのときの宗谷の言葉がこれである。
自分が試合に負けたとしてもこの手を指して欲しかったと願う宗谷の気持ちからにじみ出てきた言葉である。
終わりに
個人的にお気に入りな『三月のライオン』の名言をまとめてみた。
これ以外にもこの漫画には数々の名場面・名シーン・名言が存在する。
初読や再読のきっかけになったらいいなと思います。
「3月のライオン」に関する記事はこちら
漫画の「名言」に関する記事はこちら