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明日の予告を教えてやる『予告犯』【漫画感想】

 

勘違いするな 俺は自分のためにやっているわけじゃない

6時間のナイトパックが1700円 15分の延長ごとに100円追加

ドリンクのおかわり自由の一畳半

この汗臭いタコ部屋の片隅から  俺が世界を変えてやる

何がしたいかって?まあ黙って見てろよ

明日の予告を教えてやる

 

インターネット上に投稿された一本の動画。

この動画は食中毒事件を起こした某食品加工会社業者に制裁を下すというものだった。

そして、予告通りに食品加工会社は放火にあう。

事件はこれだけでは終わらない。動画の内容はどんどんとエスカレートしていく。

動画サイトを使った「予告犯」が日本を震撼させていくサスペンス漫画。

全3巻で完結済み。

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(出典:『予告犯』)

 

「予告犯」の見どころ

事件の始まり

事件は突然動画サイトにアップロードされた動画から始まる。

集団食中毒を起こしたにも関わらず、記者会見で法整備の不備だと逆ギレした食品加工会社がターゲットだった。

 

”こんなふざけた連中には制裁だ

食い物の扱いも知らないこいつらに

俺がきっちり火を通してやる”

 

この予告の宣言通りに食品加工会社は放火され、燃やされてしまった。

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(出典:『予告犯』)

 

徐々に支持を集める予告犯

続いてのターゲットとなったのは元外食店のバイト店員で、働いていた店の調理器で虫を揚げるとのメニューを考案し、SNSサイトで発表した過去があった。

彼は自分の考案したメニューを強制的に食べさせられた。

他にも、面接に来た人を馬鹿にした実況をあげたサラリーマンなどの世間から見た”悪人”たちが予告犯のターゲットとなっていく。

彼の行動に世間では”義賊”であると持ち上げる声が徐々に増えていく。

予告犯の目的は不明なまま制裁の内容だけがどんどんとエスカレートする。

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(出典:『予告犯』)

 

警視庁サイバー犯罪対策課・吉野絵里香

過激になって世間の注目を集めた事件に警察も黙っていない。

警視庁サイバー犯罪対策課・吉野絵里香は部下を率いて予告犯の逮捕へと動く。

だが、巧みな手法にその実像をなかなかつかむことができない。

逃げながらも淡々と予告を実行していく”予告犯”とそれを追う”警察”の戦いがこの漫画には描かれる。

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(出典:『予告犯』)

 

終わりに

というわけで『予告犯』を紹介した。

”予告犯”の動向に日本中が震撼するサスペンス漫画。

彼の目的は何なのか。判明したときの衝撃は凄まじい。

現代の社会問題に関して考えさせられるシーンも数多くある。

全3巻で完結済み。

知能犯の犯行にハラハラする作品を読みたい人にはおすすめの漫画である。

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(出典:『予告犯』)

 

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