
マンガ家・清野とおるが、ゴハン愛をつづりにつづったコミックエッセイがこの『ゴハンスキー』である。
新宿に行くたびに必ず寄る蕎麦屋の毎回頼むメニューの話し「岩のりそばとゴボウ天」と言った著者の行ったことあるお店について描いたものから、安くて美味いおつまみ、お酒についての話しである「100円ローソンの干しほたるいか」「ダイソーの安ワイン」など清野とおるのゴハン事情がわかってしまう一冊である。
グルメ系の漫画としては珍しく”不味かった店の話”まで描いてある。
これらが話が読んでて思わず笑えてくるように、面白おかしく語られている。
庶民的な話が多い。
『ゴハンスキー』は笑えるグルメ系コミックエッセイになっている。
(出典:『ゴハンスキー』)
「ゴハンスキー」の見どころ
秀逸な各話のタイトル
この漫画は短編が連なる作品だが、まず各話のタイトルがいい。
「トラウマ飯」「北朝鮮とチョコパイ」「呪われたお好み焼き屋」「マックヌードル」「セブンーイレブン男語る!」と、タイトルだけでなんとなく興味が惹かれてくる。
内容もタイトルに勝るとも劣らない面白いものとなっている。
(出典:『ゴハンスキー』)
そこは寿司屋かラーメン屋か?
ある日、清野とおるが知り合いと飲み屋を見つけようとふらついていると目の前にラーメン屋と寿司屋の両方の看板を掲げている不思議なお店を発見した。
(出典:『ゴハンスキー』)
気になって入ってみると店主と思われるおじいちゃんが奥から顔をのぞかせた。
まずはおすすめのメニューをと頼むと、ネギトロ、赤貝やトビウオの刺身と新鮮で美味しい。寿司サイドは絶品だった。
これは、ラーメン側も期待できるのではとつけ麺、ワンタンメンを頼んでみるが出てきたものがコメントのしにくいものだった。
その店は、ラーメン屋だったのか寿司屋だったのだろうか?不思議なお店に関するエッセイ。
(出典:『ゴハンスキー』)
呪われたお好み焼き屋
ある日、清野とおるが某大手出版社の盛大なパーティーに参加した。
パーティが終わり二次会が開催され、それも終わり三次会にまで参加した。
三次会はお好み焼き屋で開かれた。
このお好み焼き屋で事件が起こる。
大きな焼き台を全員で囲っていたのだが、その端に座っていた一人が急に倒れた。
飲みすぎたのかと介抱して外に出すが、同じ席に詰めて座った人がまた倒れる。
これがなんと三人続いた。
このやばすぎる呪われたお好み焼き屋の原因を究明すべく清野とおるが動きだす。
(出典:『ゴハンスキー』)
終わりに
というわけで『ゴハンスキー』を紹介した。
清野とおるによる笑えるグルメ系コミックエッセイで「ご飯」にまつわる様々な経験が語られる。
笑いどころやツッコミどころが多い。
エッセイとしてもグルメ漫画としても面白い作品である。
(出典:『ゴハンスキー』)
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