
誰もが最初は「ゼロ」からスタートする。
失敗しても、またゼロに戻るだけだ。
決してマイナスにはならない。
だから、一歩を踏み出すことを恐れず、前へ進もう。
堀江貴文はなぜ、逮捕されすべてを失っても希望を捨てないのか?
ふたたび「ゼロ」となって、なにかを演じる必要もなくなった堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語っている。
彼の激動の人生からたどり着いた「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について存分に語られている。
起業や独立など、何か新しいことに”挑戦”したい人には必読の本である。
「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」のここが面白い
誰もが”ゼロ”からスタートする
人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、次のステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのだ。
つまり、「掛け算の答え」を求めているあなたはいま、「ゼロ」なのである。
そしてゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。
物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。
まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。
小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこからはじまるのだ。
ホリエモンは逮捕されたことにより、会社を失い、資産を失い、仲間を失い、社会的な信頼を失った。
だが、本人曰く失ったものを悔やむつもりはないという。ライブドアという会社も六本木ヒルズでの生活も愛着はあっても未練はないとのこと。
逮捕によって、全てを失ったが人生として決してマイナスになったわけではない。
ひとりの人間「堀江貴文」に戻っただけだ。
逮捕などの極端なことではなくても、今もし独立などを考えているとしたら、全てを失うことを恐れてはいけない。
なによりも危険なのは、失うことを怖れるあまり、一歩も前に踏み出せなくなることだ。
やりたいことがないなんて真っ赤な嘘
堀江氏には「やりたいことがない。就きたい仕事がない。」との相談がよく来るとのこと。だが、それは本当なのだろうか?
海外番組を見ていて、フランスの田園風景が映る、「こんなところに住めたら最高だなあ」と思う。英語に堪能な人を見て、羨ましく思う。自分と同世代のベンチャー実業家に刺激を受ける。
...それでも、これといったアクションを起こさないのは、なぜか?
理由はひとつしかない。
最初っから「できっこない」とあきらめているからだ。
やってもいないうちから「できっこない」と決めつける。自分の可能性にフタをして物事を悲観的に考える。自分の周りに「できっこない」の塀を築き、周囲の景色を見えなくさせる。
だからこそ、次第に「やりたいこと」まで浮かんでこなくなるのだ。欲望のサイズがどんどん小さくなっていくのである。
「できっこない」との心のフタを外せば、「やりたいこと」なんて湯水のごとくでてくる。
突き抜けて成功できる人とそうでない人の違いは一点に尽きるとのこと。
物事を「できない理由」から考えるのか「できる理由」から考えるのか。
結局、突き抜けられるかどうかは能力の差ではなく、意識の差である。
終わりに
『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』を紹介した。
会社を起こして大成功し、逮捕されて全てを失った堀江貴文の人生論が語られる。
読み終わった後には、小さな”1”を足すために動き出したくなってくる。
何かに挑戦したいが一歩踏み出す勇気のない人にはおすすめの本となっている。
関連記事