
SEO(Search Engine Optimization)は検索エンジン最適化と翻訳される単語で、言ってしまえばGoogleの検索結果において特定のキーワードでいかに検索上位に表示するかの手法である。
webページを作った初心者が「SEO対策」などのキーワードで検索すると数多の情報がでてくる。
最初はどの施策からやればいいかわからなければ、行った施策が本当に正しいSEO対策か不安になり、一通りの施策を行った後もSEO対策の「もれ」がないのかが気になってしまう。
SEOの基礎を体系的に一通り学ぶことができるのがこの『いちばんやさしい新しいSEOの教本』である。
サイトの内部対策、外部対策、Google Analyticsの使い方まで、まずSEOで知るべき必須の知識がもれなく書かれている。
「いちばんやさしい新しいSEOの教本」のここが面白い
SEO対策の正しい知識が学べる本
この本はSEOコンサルタントとして、実際に企業等のwebページのSEO対策を行っているSEO対策のプロたちによって書かれている。
なので、ネットの中にある自身のページを実験台とした体験談的な内容よりも信憑性は高いだろう。
SEO対策を考える上で学ぶべき正しい基礎知識が網羅された本となっている。
キーワード選定の仕方
SEO対策ではよくやるべきだと言われる「キーワード選定」。検索されやすいキーワードを選んできて、タイトルや本文に載せなければならない。
慣れた人ならGoogle AdWordsのキーワードプランナーなどを使ってキーワードの月間検索ボリュームなどを調べているだろう。
だが、ただキーワードを入れればいいわけではない。検索エンジンはキーワードの「近接度」も評価しているとのこと。
東京のグルメ紹介ページを作ろうと思ったときにタイトルとして、
「東京グルメ・レストランガイド」と「東京レストラン・グルメガイド」のどちらをつけるのが正しいSEO対策だかわかるだろうか?
正解は前者の「東京グルメ・レストランガイド」とのこと。
検索ワードとして「東京 グルメ」の方が「東京 レストラン」より検索ボリュームが多い。そして、検索エンジンはキーワード間の距離が近い方をより評価する。
なので、前者の「東京グルメ・レストランガイド」の方がSEOの施策としては正しいタイトルとなるとのこと。
細かい違いかもしれないが、このような小さなSEO対策が積み重なると大きな結果の差として現れてくるのだろう。
ソーシャルメディアでの拡散
SEO対策では外部リンクを集めることも重要である。これにはソーシャルメディアでの拡散が一つの手段となるとのこと。
TwitterやFacebookはリンクにnofollow属性が付いているので検索エンジンの評価の対象にはならない。だが、これらのサイトで拡散されると、結果として他のwebページからリンクをもらえる可能性が高くなる。
この意味で、ソーシャルメディアで拡散が起きたページはSEO上で強いページと成り得る。
はてなブックマークはnofollow属性の設定されていないソーシャルメディアとして紹介されていた。はてなブックマークからのリンクはそのままSEO上で役立つ。
はてなブックマークでホットエントリーに入ったようなページはSEOでも有利になるのだろう。
終わりに
というわけで、「いちばんやさしい新しいSEOの教本」を紹介した。
今回紹介したこと以外にも、まずは初心者が知るべきSEOの知識や単語が一通り解説されている。
内容としては図などを多く使用し、非常に読みやすく、わかりやすく作られている。
タイトルにもある通り、初心者向けのやさしい内容となっているのでwebページを何年も運用しているような人には物足りないかもしれない。
だが、これからSEO対策を行おうと思っている人や、改めて基礎をしっかりと身に付けたい人には役立つ本となっている。
何から手をつけていいのかわからない人はまず、読むべき良い本である。