
クジラには二種類がいる。捕っていいクジラと捕ってはいけないクジラ。
肉はもちろん油、ヒゲ、骨と、とにかく無駄な部位が少ない。
人間と同じで...。
鈴原環は女子高生にして狩りのプロ。その標的は「人」。
更正を期待出来ない犯罪者と、その肉体を必要とする患者。需要と供給が一致した時、少女の“仕事”が始まる。
日本の地下社会で行われる「臓器売買」の闇に迫った漫画となっている。
(出典:『ギフト±』)
「ギフト±」のここが面白い
解体屋・鈴原環
女子高生の鈴原環は解体屋として臓器売買を目的として、人間の体をばらばらにする仕事をしている。
彼女のターゲットは更正不可能な”犯罪者”たち。
犯罪者を捕ってもいい”鯨”とみなして狩っていく。
そして、臓器を必要としている人々へと譲り渡す。
(出典:『ギフト±』)
臓器売買
心臓 肺 腎臓 肝臓 膵臓 脾臓 それに腸ーー
胃に眼球 靭帯に皮膚も移植に
骨は標本ーー
髪の毛だってカツラにするか溶かしてアミノ酸にして調味料に
しめて一体 四千万くらいの値がつく...
むやみやたらに捕ったらダメだけどーー
捕ったら完全に利用しないとね...
(出典:『ギフト±』)
ばらばらにされた人間は全て余すことなく再利用される。
鯨と同じだ。
もちろん人間を解体することは犯罪だが、彼女はこれを人助けだと思って実行していく。
「命は大事に」「命をありがとう」と環はよく口にする。
(出典:『ギフト±』)
環を支援する組織
臓器売買という大規模な犯罪のため、環一人によって行われているわけではない。バックアップをする闇の組織とともに実行されている。
彼らのも様々な思惑があって臓器売買をしているが、敵対する組織や警察などにも常に狙われている。
『ギフト±』はこれらの組織間の戦いも描かれている。
(出典:『ギフト±』)
終わりに
というわけで『ギフト±』を紹介した。
臓器売買をテーマとした漫画で女子高生の解体屋が中心に闇組織の暗躍が描かれる。
人間を解体するようなグロテスクな描写もかなり多いので注意は必要。
扱うテーマとしても描かれる絵を見ても極めて衝撃的な漫画である。
(出典:『ギフト±』)