
和菓子屋ミステリー作。
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子、通称アンちゃんは、ちょっぴり太めの18歳。
やや個性的な店長と同僚に囲われる日々の中でアンは和菓子の魅力に少しずつ目覚めていくことになる。
だが、アンの周りにでは和菓子にまつわる不思議な謎がちょこちょこと起こってくる。
アンはそれらの不思議な謎に挑んでいくことになる。
『和菓子のアン』はデパ地下の和菓子屋を舞台にした、アンによるお仕事系のゆるいミステリー小説である。
「和菓子のアン」のここが面白い
アン、18歳
アンは食べるのが好きな少女で身長百五十センチ、体重57キロ。小学生のときのあだ名は「コロちゃん」でやや太り気味。
高校卒業後に大学に進学せず、かといって就職もせずに家でだらだらと過ごしていた。
ニートもどきとなってしまったアンはデパ地下の和菓子屋「みつ屋」でアルバイトとして働くことを決意した。
こうして、アンの和菓子に囲まれた生活を始まった。
和菓子ミステリー
働きだしたアンの目の前には和菓子にまつわるなんだか不思議な事件が起きる。
前日に2種類のお菓子を9個と1個で計10個買ったと思ったら、次の日は1種類だけ9個買っていった客。
和菓子を注文するのに花札を見せてきて謎を解かせようとする人、と様々な不思議な出来事が起こりそれが気になるアンがその真相を探るといった流れである。
謎のほとんどの答えが和菓子にまつわる話で、和菓子の勉強にもなる。
アンが和菓子に関する謎を解くゆるいミステリー小説である。
一緒に仕事をする同僚
アンと一緒に仕事をする同僚たちはかなり個性的。
店長は株が好きで、仕事中にバックヤードで取引をしては「上がれ!上がれ!」と叫んでいる。頭はかなり切れて、和菓子の謎に関するヒントや答えをいつも教えてくれる。
立花は菓子職人を目指している20代のイケメン。しかし、実は乙女系の男子で裏では女言葉を使う可愛いもの好きとの一面がある。
桜井はみつ屋でアルバイトをしている大学生でアンと同い年。元ヤンでその面影がちらほら見えて来る。
これらの面々でみつ屋を支えていき、アンと共に不思議な謎に挑んでいく。
終わりに
というわけで、『和菓子のアン』を紹介した。
和菓子屋ミステリー小説で和菓子にまつわるゆるい謎にアンたちが挑んでいく。
謎は出てくるが、王道のミステリーと言うよりかは和菓子にまつわるうんちくといった要素が強め。
人間関係やアンの成長を書いた日常系の小説をいった側面も強い。
この小説を読むとすぐに和菓子が食べたくなってくること間違いない。
関連記事