
品行方正な美男美女カップルとして、周囲から羨望の眼差しを浴びている高校生の花火と麦。
理想的な男女交際に見える二人には、誰にも言えない“ある秘密”を共有していた。
彼らは、お互いに別の好きな人がいる。
そして、そのことを互いに知っていながら、自分のことを慰めるために相手を利用して、体だけの関係を維持していた。
間違いだらけの”契約上の恋人”関係になった高校生カップルの恋愛を描いた作品となっている。
(出典:『クズの本懐』)
「グズの本懐」のここが面白い
契約上の恋人関係
二人はお互いに叶わぬ恋を胸に抱いている。
そのことを知っていながらも、愛する人のぬくもりを”契約上の恋人”に重ねて慰め合う。
互いに相手のことは嫌いではない。
だが、その優しい相手を傷つけながら自分も傷ついて、この都合のいい関係を維持していく。
お互いがお互いのかけがえの「ある」恋人だった。
(出典:『クズの本懐』)
安楽岡花火
”契約上の恋人”の片割れである安楽岡花火は、花火のクラスを担任する教師である鐘井鳴海に恋していた。
鳴海と花火は、幼い頃から家族ぐるみの付き合いがあった。
そのために鳴海は花火のことを妹のようにしか思えていない。
花火は”妹”という引かれてしまった一線を越えることができなかった。
(出典:『クズの本懐』)
粟屋麦
もう一方の粟屋麦は家庭教師だった皆川茜に恋している。
しかし、この茜は男好きで相手を取っ替えひっかえするような。
さらに、他の同性が恋する相手を奪い取るのにも快感を覚える最悪の性格の持ち主だった。
花火と麦がこの強烈な相手に何度も傷つけられていくことになる。
(出典:『クズの本懐』)
終わりに
というわけで、『クズの本懐』を紹介した。
契約上の恋人となった高校生二人組のほろ苦い恋愛を描いた作品。
複雑な人間関係も相まって、二人は傷つき続ける。
少し大人向けな恋愛漫画を読みたい人にはおすすめの作品となっている。
(出典:『クズの本懐』)
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