
世界3億人が利用する「つぶやき」のサービスはいかにして生まれたのか?
「140文字のつぶやき」はどのようなプロセスをへて世界中の人々に支持されるようになったのか?
そして、「Facebook」の創業者はマーク・ザッカーバーグ、「Apple」は「スティーブ・ジョブス」、「Amazon」はジョフ・ベソフ、「Google」はラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンと大成功を収めたIT企業の創業者の名前はなんとなく知っているのだが、「Twitter」だけは創業者の顔や名前を知らない理由は何故なのか?
そんな「Twitter」に関する実話が書かれた本が「ツイッター創業期」である。
そこには「Twitter」の創業者たちの”裏切り”の物語があった。
ここまでドロドロとした話が裏であったのかと驚愕してしまうこと間違いない。
「ツイッター創業物語」のここが面白い
「Twitter」を生み出した人物はいない?
「Twitter」の創業者と言われている人物は4人いる。
彼ら全員がこのサービスが生み出されるまでに重要な役割を果たすのだが、この4人の中での誰かが中心的なリーダーシップをとって「Twitter」を大きくしてきたわけではない。
彼らがそれぞれの能力を生かして少しづつサービスを作ったというのが実情のようだ。
4人のうちに誰かが欠けていたら「Twitter」は生み出されなかった。
しかし、確実にこの人が「Twitter」を作ったんだと断言できる人物がいないために、「Twitter」の創業者と言われる人物がいなくなってしまっている。
Twitterとブログの始まりにはとある人物が関わっていた
創業者の4人のうちのひとりに「エヴァン・ウィリアムズ」という人物がいる。
彼は「Twitter社」のCEOも務めた人物だが、「Twitter」に関わる前に「Blogger」というブログのサービスを作りGoogleに売却している経験があった。
「Blogger」はブログを世界中へと広げていく上で大きな役割を果たしたサービスである。
「Blogger」のコンセプトは、”パソコンを持った人間すべてが、自分の公表したいことを公表できるようにする”こと。
Twitterもこのコンセプトにかなり似ている。
この意味で「ブログ」と「Twitter」が同じ人物から生み出されたというのは、納得ができて面白いと思う。
裏切りの物語
4人の人物が「Twitter」を生み出すのに関わったのだが、彼らは「Twitter」を生み出した後に決別をすることになってしまう。
会社から追放される人物もいれば、CEOから降ろされる人物もいる。
”船頭多くして船山に登る”といった状況で一時期は協力をし合っていた4人の中で権力争いが起きてしまう。
これがドラマを見ているかのようにとにかく強烈で、よくも内部でこれだけ混乱していたのにサービスが大きくなったなと感心してしまうほどである。
絶対的なリーダーの欠如により発生してしまった”裏切り合いの物語”が「Twitter」にはあった。
終わりに
というわけで、「ツイッター創業物語」を紹介した。
世界中の人々から愛される「Twitter」の外からでは見ることのできない実話が語られるノンフィクションの作品。
人と人を繋ぐ役割を果たしたサービスの中でドロドロの人間関係が生み出されたのは皮肉だなとも思う。
「Twitter」の創業期や裏切り合いの物語に興味がある人にはおすすめの本となっている。
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