
「俺は彼女が嫌いだった」
「明るく」「楽しく」がモットーの少年、石田将也。彼は耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子と出会った。
小学生だった彼は、ハンデを抱えた西宮のことをからかい出してしまう。
その行為は閉ざされた教室の中で徐々にエスカレートしていった。
「いじめ」「障害」と重いテーマを扱い、「言葉」の伝わらない二人の青春の日々を描いた作品。
読んでてつらくなるシーンや、胸締め付けられる場面など、切なくて心が揺さぶられる物語となっている。
二人の幸せを祈らずにはいられない。全7巻で完結済み。
(出典:『聲の形』)
「聲の形」のここが面白い
ガキ大将・石田将也
小学生の石田将也は活発な少年で、いつも友達たちと走り回っている。
いわゆる”ガキ大将”のような少年で皆を先導して、リーダシップをとっていた。
退屈なことが嫌いで、いつも何か刺激のあることを求め動き回っていたのだが、そんな石田少年の前にとある転校生が現れた。
(出典:『聲の形』)
転校生・西宮硝子
石田のクラスに転校してきた少女の名前は西宮硝子。
彼女は声を上手く聞くことができなかった。
ハンディキャップを抱えた彼女をクラスの皆は最初は支えようとしていたのだが、クラスの足を引っ張る彼女は徐々に孤立をしていってしまう。
そして、石田が先頭になって彼女をいじめ始めてしまい、それにクラスメイトたちが続いていってしまった。
このいじめは大人たちを巻き込んだ大問題となってしまい、彼女は結局転校してしまう。
こうして、小学生の頃の彼らは取り返しのできない決別をしてしまう。
(出典:『聲の形』)
取り返せない日々。そして、再会
高校生になった石田は、小学生の日々を後悔していた。
彼女に対して別の接し方ができたのではないか?別の関係を築くことができたのではないか?
そんな思いを持っていた石田は西宮にもう一度会いに行こうと動き始めた。
そして再会した二人の新たな青春の日々が始まるのだが、多くの人を傷つける険しい道のりだった。
(出典:『聲の形』)
終わりに
声の聞けない少女と彼女と知り合いになった少年の青春物語『聲の形』 。
「障害」や「いじめ」などの重いテーマを扱う作品だが、明るい未来も見える暖かみのある物語となっている。
映画化もされていて、全7巻で完結済み。
心が揺さぶられる作品を読んでみたい人にはおすすめの漫画となっている。
(出典:『聲の形』)
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