
「わっちがな…主に惚れたら困りんす」
「剣」も「魔法」も活躍しない中世の西洋の世界での物語。
行商人のロレンスは、馬車の荷台で麦の束に埋もれて眠る少女を見つけた。
狼の耳と尾を持つ美しい娘で、自らを豊作を司る狼神・ホロと名乗った。
こうして出会った商人と狼の二人組みは共に旅にでることになった。商品を仕入れてお金を稼ぎならの旅路。
金、商い、知恵を駆使してトラブルや困難を乗り越えていく物語。
ライトノベル『狼と香辛料』のコミカライズ作品である。
(出典:『狼と香辛料』)
漫画版「狼と香辛料」のここが面白い
旅の行商人・ロレンス
クラフト・ロレンスは馬車で各地を巡りながら、獣の毛皮や麦、武具などの様々な物品を売買する旅の行商人。
独立してから数年がたち、仕事についてもだんだんとコツを掴んできた頃だった。
そんなロレンスがいつものように、とある村によっていくと馬車の麦の中に一人の少女が紛れ込んでいた。
こうしてロレンスは”ホロ”と出会い、一緒に旅をすることとなる。
(出典:『狼と香辛料』)
豊作を司る狼神・ホロ
美しい娘の姿に狼の耳と尻尾を持つ、人ならざる姿のホロは、豊作を司る狼の神様だった。
長年、村に住みつき村の農業を見守ってきたのだが、北の地にある故郷のヨイツに帰りたいと願い、通りかかったロレンスの馬車に乗り込んでいた。
こうして、商人と狼の奇妙な二人組が共に旅をすることになった。
ホロを故郷へと送り届ける約束をしたロレンスは、ホロと二人っきにの時間を過ごしつつ、商売をしながら、ヨイツを目指していく。
(出典:『狼と香辛料』)
金や商売に関する知恵比べ
「狼と香辛料」は中世ヨーロッパのような世界観で、商人が主人公の物語であり、「金」や「商売」に関するシーンがメインで構成されている。
「王国」「税金」「商会」「黄金」「羊飼い」「新貨幣」「交易」と言ったようなワードをテーマとして、話が紡がれていく。
そして、メインとなるのは「剣」や「力」ではなく、「知恵」。
ロレンスは「知恵」を使って、トラブルを回避したり、ときにお金儲けをしたりとしていく。
そして、「賢い狼」でもあるホロもまた、あらゆる場面で「知恵」を使い、ロレンスのサポートする。
(出典:『狼と香辛料』)
終わりに
中世ヨーロッパの世界観で商人と狼が旅をするファンタジー漫画である『狼と香辛料』。
狼の耳と尻尾を持つホロの故郷を目指して、道中商売をしながら進んでいく。
「貨幣」や「商会」などの「商売」に関することがテーマとなっていて、知恵を使って様々な問題を回避していく。
ホロの可愛い姿も見ることができる作品。
旅する二人の姿を見てみたい人にはおすすめの漫画となっている。
(出典:『狼と香辛料』)
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