漫画ギーク記

漫画を中心にしたおすすめの面白い本について書いています

本・ブック・書籍ランキング。絶対に読むべき面白い売れている本、人気本、ベストセラー本

f:id:dokusyo_geek_ki:20161127101935j:plain

 

「本」には、この世のありとあらゆる全てのことが書かれている。

また、その内容も多種多様で、過去の事件や歴史上の人物のことが書かれている「ノンフィクション」。

能力向上に焦点を合わせた「自己啓発本」。

ビジネス上での役立つ知識が書かれている「ビジネス書」。

フィクションの物語が書かれている「小説」などがある。

そんな過去に出版されている「本・書籍・ブック」の中で、個人的に面白いと思ったものをランキング形式でまとめてみた。

小説、ノンフィクション、ビジネス書などの形式は問わずに、「面白い本」が多く含まれている。

新作から長く読み継がれている名作、傑作、名著、人気作、話題の本、ベストセラーまで日本、海外と古今東西のあらゆる本を含んでいる。

高校生、大学生、社会人、サラリーマン、経営者、主婦、男性、女性と全ての人にオススメできる面白い書籍ばかりとなっている。

それでは、どうぞ。

 

おすすめの面白い「本・書籍・ブック」ランキング

バカの壁

 

イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ話が通じないのか?

人間誰でも「話せばわかる」 なんて大間違いである。

話が通じない者同士の間には、決して超えることのできない「バカの壁」が立ちはだかっている。

私たちの周りには、様々な「壁」がある。

この「壁」のことを知るだけで、気が楽になり、世界の見え方が変わってくる。

人が人生でぶつかる諸問題について、「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」など、多様な角度から考えるヒントになる一冊である。

 

 

これからの「正義」の話をしよう

 

1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか?

哲学は、机上の空論では断じてない。

金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。

この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。

古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。

彼らの考えや哲学を吟味することで、新しく見えてくるものがある「現代社会の問題」を考えさせられる哲学の本である。

 

 

星を継ぐもの

 

月面で、真紅の宇宙服を着込んだ死体が発見された。

すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになる。

死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。

ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたのだ。

この”人物”は果たして何者なのか?

一人の屍体から、壮大なドラマが生まれる。

 

 

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

 

だれも生まれる国は選べない。

日本人で小学4年生のマリは親の仕事の都合で、プラハのソビエト学校で教育を受けることになる。

そこで、マリは50カ国以上の同級生と個性的な教師に囲まれた刺激的な学校生活を送った。

男の見極め方を教えてくれるのは、ギリシャ人のリッツァ。ルーマニア人のアーニャは、どうしようもない嘘つきのまま皆に愛されていて、クラス1の優等生はユーゴスラビア人のヤスミンカである。

それから大人になって30年後、激動の東欧の中で音信の途絶えた友人たちを訪ねあてたマリ。

だが、彼女が知ってしまったのは平和な日本ではありえない「真実」だった。

米原万里による幼い頃の自分や東欧の日々を描いたノンフィクションである。

 

 

ご冗談でしょう、ファインマンさん

 

20世紀を代表する物理学者の「リチャード・フィリップス・ファインマン」。

彼は超天才であったのだが、同時に超変人でもあった。

少年時代より変わらぬ、あくなき探求心といたずらっ気。

奇想天外な話題に満ちた自らの人生をユーモアたっぷりに語る自伝がこの本である。

ノーベル賞受賞をめぐる顛末、また初来日の時の“こだわり”など、愉快なエピソードのなかに、とらわれぬ発想と科学への真摯な情熱を感じることのできる。

科学や科学者に興味が湧いてくるノンフィクションの本となっている。

 

 

夢をかなえるゾウ

 

「人生を変えよう」と思っているけど、何も変えられない普通のサラリーマンがいた。

そこへある日突然、ガネーシャというゾウの姿をした神様が現れた。

何をするのかと思いきや、主人公の家にニートとして住みつき、ゲームをしては寝るだけの怠惰極まりない生活をしているだけのガネーシャ。

そんなガネーシャが、「今からワシが出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する」と自信満々に言い放つ。

半信半疑になりながらも、このサラリーマンはガネーシャの出す課題をこなし始めた。

人生やビジネスの世界での成功を掴むための方法が「ガネーシャ」の言葉を通して語られている一冊。

「コンビニでおつりを募金する」「食事を腹八分目におさえる」「その日頑張れた自分をホメる」などの課題が、主人公や読者に与えられる。

ガネーシャから与えられる「課題」をこなしていけば、人生を変えるためのヒントが必ず見つかるはずである。

物語形式の話となっているので、非常に読みやすくて「ためになる本」となっている。

 

 

スティーブ・ジョブズ

 

IT企業の創業記と創業者の歴史は切っても切り離せない。

Macintosh、iPhoneと革命的なデバイスを開発してきたApple。

この本は、Appleを生み出したスティーブ・ジョブスが全面的に取材に協力してできたスティーブ・ジョブズの生涯が描かれた本となっている。

iPhoneやMacintoshなどの誕生秘話や裏話が明らかにされている。

ジョブスが一度Appleを去ることになり、Appleの経営が傾いてしまい、また戻ってきて会社を立て直すところは素直に凄いなと感じる。

ジョブスの天才性や変人性がひしひしと伝わってきて、この人がいたからこそAppleが生み出されたんだなと感じる一冊となっている。

 

 

天地明察

 

幕府の碁打ち、二代目安井算哲こと渋川春海は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きていた。

仕事をおざなりにして趣味の算術や天文観測に没頭する始末。

そんな春海に、日本の歴史を動かすような大きな役割が与えられることになる。

日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。

春海と「天」との壮絶な戦いを見ることができる。

 

 

ゴールデンスランバー

 

仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり、新首相が暗殺された。

同じ頃、元宅配ドライバーの青柳は、旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。

青柳は首相暗殺犯の濡れ衣を着せられてしまった。次々と現れてくる証拠に逃れるすべはない。

たった一人の脆弱な市民はこの巨大な陰謀から、果たして逃げ切ることはできるのか?

国家規模の工作と戦う一人の男を描いたサスペンス小説となっている。

 

 

ドキュメント 深海の超巨大イカを追え!

 

2012年夏、小笠原の海で、10年以上にわたってダイオウイカを追い続けてきた男たちが、奇跡を起こした。

世界初。生きたダイオウイカの姿をカメラに収めた。

誰もなしえなかった撮影を可能にしたのは、いったい何だったのか?

プロデューサー、ディレクター、カメラマン、研究者への膨大な取材で明かされる、撮影までの苦難の道のり。

ダイオウイカをめぐる感動と奇跡のドラマが描かれた本となっている。

 

 

将棋の子

 

奨励会。そこは将棋の天才少年たちがプロ棋士を目指して、しのぎを削る“トラの穴”である。

奨励会に所属しているものたちの皆が、”将棋の天才”と言ってもいいほどの才能の持ち主たちである。

しかし大多数は、わずか一手の差で、青春のすべてをかけた夢が叶わず退会していく。

脚光を浴びるのは、勝者となった棋士たちのみ。

「将棋のプロ」になれなかった彼らは、どんな思いを持ち、どう生きているのか?

ずっと彼らの姿を間近で見続けてるきた著者による本。

途方もない挫折の先に待ちかまえている厳しく非情な生活を、優しく温かく見守る感動のノンフィクションである。

 

 

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。―東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦―

 

「ミドリムシ(学名ユーグレナ)」。

動物と植物の両方の特徴を併せ持つ「ハイブリッド」な微生物。

この微生物には、「食糧・栄養問題」「地球温暖化問題」そして「エネルギー問題」という世界を悩ませる大問題を一気に解決する可能性が秘められていた。

「ミドリムシ」、59種類もの栄養素を生み出し、 光合成により二酸化炭素を吸収し、 しかも「バイオ燃料」を取り出すことがでくる。

そんなミドリムシの大量培養を世界で初めて確立したのが、 東大発のバイオベンチャー企業「ユーグレナ」である。

創業者本人により、起業までの7年間と、起業してからの7年間の波乱万丈な企業ストーリーが語られている。

この夢の素材にどのようにしてたどり着いたのか?ミドリムシが持っている可能性は?

世界を変えるかもしれない物語が描かれているノンフィクションの本である。

 

 

ビブリア古書堂の事件手帖

 

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。

この店の店主・篠川栞子は若くて綺麗な女性だが初対面の人とはほとんど話ができないほでの人見知り。ところが、本のこととなると人が変わったかのように冗舌に話し出す。

そんな、ビブリオ古書堂に勤めることになった五浦大輔は、彼女と共に本にまつわる事件に巻き込まれていくことになる。

そして、本限定で発揮される栞子さんの抜群の推理力で解決へと導く。

一冊に込められた人の思いや秘密を紐解きながら謎に迫るビブリオミステリー小説となっている。

 

 

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験

 

日本で10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集がJAXAで行われることになった。

あらゆる職業の中で世界トップクラスで難しいと言われる宇宙飛行士選抜試験。

応募総数はとんでもない数となり、選抜試験自体も最難関で熾烈を極めるものとなった。

この本は、そんな宇宙飛行士選抜試験に密着し、その内容を取材した実録によって書かれたものである。

候補者10人に絞られた最終試験では、閉鎖環境の中で共同生活を行うことになる。

特殊な環境下で、彼らは何を考えて、語り、行動をしたのか。

命がけで宇宙に挑む宇宙飛行士という職業とその候補者たちの素顔が白昼の元にさらされたドキュメントとなっている。

 

 

HARD THINGS

 

シリコンバレーで一番注目されるベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツの創業者のベン・ホロウィッツ。

彼は、クラウド企業のラウドクラウド社やオプスウェアのCEOを務めた。

起業家時代のホロウィッツには、これでもかというほどの困難が次々と襲った。

ドットコム不況が襲い、顧客が次々に倒産し、資金がショート。

打開策を見つけて新規上場を目指すも、 投資家へのロードショウ中には妻の呼吸が止まる。

上場してもパーティさえ開けないような状況でITバブルが弾け、株価は35セントまで急落。

最大顧客の倒産、売上9割を占める顧客が解約を言い渡され、3度にわたって社員レイオフに踏み切らざるを得ない状況に。

しかし最終的には、困難を切り抜け続けて、1700億円超で会社を売却するという大成功を収めた。

壮絶すぎる実体験を通して、ベン・ホロウィッツが得た教訓とは何なのか?

リーダーへ、そしてゼロから何かを生み出そうともがき苦しむ人へ、著者からシンプルで説得力のあるアドバイスを手に入れることができる本となっている。

 

 

黒い家

 

若槻慎二は、生命保険会社で保険金の支払い査定の仕事に従事する。

ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまった。事件性を疑った若槻は保険金の支払いを保留し、この家の調査に乗り出す。

だが、これが若槻と「サイコパス」の接点となってしまった。

若槻はサイコパスにその命を狙われ、眠れない日々が始まった。

貴志祐介小説はどれも怖いが、純粋な「恐怖度」で言えばこの小説が随一であろう。

恐怖の連続とめまぐるしい展開にページをめくる手が止まらない。

 

 

戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争

 

銃弾より「キャッチコピー」を、ミサイルより「衝撃の映像」を。

演出された正義、誘導される国際世論。

ボスニア紛争の勝敗を決したのはアメリカPR企業の「陰の仕掛け人たち」だった。

人々の血が流される戦いが「実」の戦いとすれば、この本で描かれる戦いは一滴の血も流れない「虚」の戦いである。

「情報の国際化」という巨大なうねりの中で「PR」の影響力は拡大する一方であり、その勝者と、多くを失うことになる敗者が毎日生み出されている。

国際紛争はもちろん、各国の政治の舞台で、あるいはビジネスの戦場で、その勝敗を左右する「陰の仕掛け人たち」が暗躍しているのである。

「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか、その真実をひしひしと感じる。

国際世論をつくり、誘導する情報戦の実態を圧倒的迫力で描かれたノンフィクションである。

 

 

火星の人

 

有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。

だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。

生存は絶望的。指揮官は彼の死体を火星へ置いていく決断をした。

ところが、奇跡的にマークは生きていた。

不毛の赤い惑星に一人残された彼は、限られた物資・食料で自らの知識を駆使して生き延びていくことを目指す。

彼は無事に生きて地球に帰れるのか?火星サバイバルSF小説となっている。

 

 

マネー・ボール

 

1990年代末、アメリカの野球チームのオークランド・アスレチックスは資金不足から戦力が低下し、成績も沈滞していた。

新任ゼネラルマネジャーのビリー・ビーンは、かつて将来を嘱望されながら夢破れてグラウンドを去った元選手。

彼は、金もなければいい人材もいないチームを強化することに取り組むことになった。

勝利の鍵は”統計”と”データ”にある。

彼は統計データを用いた野球界の常識を覆す手法で球団改革を実行して、チームを強豪へと変えていく。

奇跡の野球がすごすぎるノンフィクション作品となっている。

 

 

人生を変える80対20の法則

 

投入と産出、原因と結果、努力と報酬の間には、どうにもできない不均衡があり、その不均衡の割合はおおよそ「80対20」となっている。

この法則は「パレードの法則」と呼ばれて、世界のありとあらゆる事象に当てはまる。

ビジネスの世界では、売り上げの80%を占めているのは、20%の製品、20%の顧客である。利益でもこの比率は変わらない。

社会で見ると、犯罪の80%を20%の犯罪者が占めている。

交通事故の80%を20%のドライバーが占め、離婚件数の80%を繰り返し何度も離婚する20%の人が占め、教育上の資格の80%を20%の人たちが占めている。

考え方を変えると、20%の原因に80%の結果が集中するのなら、この20%の原因にさえ集中して資産や努力を投入すれば、成功を掴み取る近道となる。

この本は、「80対20の法則」をビジネスや人生に応用する方法が書かれている本となっている。

 

 

何者

 

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。

光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたからだ。

その繋がりで知った、瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人の関係が生まれる。

全員が就活生だった彼らは、就活対策として集まるようになる。

だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えていくことになる。

「就活」を通じて描かれる若者たちの物語。最後に衝撃の展開が待ち受けている。

 

 

悪の教典

 

この学校には怪物が棲んでいる。

英語教師の蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしている優秀な教師だった。

だが、この教師には”裏”の顔がある。

問題解決のためならあらゆる手段、「殺人」をもじさない異常者だった。彼の暴走は行き着くところまで行ってしまう。

一見、平和に見える「地獄」のクラス。彼を担任にしたクラスの生徒たちは無事に卒業できるのか。

 

 

社長失格

 

1つのベンチャー企業が破産宣告を受けて倒産した。

インターネットを使った新サービスで脚光を浴びた、ハイパーネットという企業だ。

最高で売上高約7億円、経常利益約2億円を記録。

大手証券会社や銀行などから融資の申し出が殺到し、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長までが面会を求めてきたという"栄光"から、わずか2年足らずの間での転落劇だった。

なぜ、ハイパーネットは挫折したのか。

当事者中の当事者だった「元社長」が倒産の理由を1冊にまとめたが、決して恨みつらみを述べただけの告白本ではない。

著者の体験は、日本ではなかなかベンチャー企業が育たない原因がどこにあるのかを浮き彫りにしている。

ベンチャー企業の失敗から様々なことを学べる本となっている。

 

 

それをお金で買いますか 市場主義の限界

 

「結局のところ市場の問題は、実はわれわれがいかにして共に生きたいかという問題なのだ。」

私たちは、あらゆるものがカネで取引される時代に生きている。

民間会社がカネで戦争を請け負い、臓器が売買され、公共施設の命名権がオークションにかけられる。

市場の論理に照らせば、こうした取引には何の問題もない。

売り手と買い手の両者が合意して、双方がメリットを得ているからだ。

これらの取引によって困っている人は誰もいない。

だが、やはり何かがおかしい。

あるものが「商品」に変わるとき、何か大切なものが失われることがある。

これまで議論されてこなかった、その「何か」こそ、実は私たちがよりよい社会を築くうえで欠かせないものなのではないのか?

私たちの生活と密接に関わる、「市場主義」をめぐる問題に関して、鋭く切った本となっている。

 

 

「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

 

練習時間、グラウンド、施設のすべてが不十分。

それでも東大合格者数1位の超進学校・開成高校は、東東京大会ベスト16やベスト32にへと勝ち進んだ。

守備より打撃、サインプレーなし、送りバントもしない。

どさくさで大量点を取って打ち勝つべし。

秀才たちが辿りついた結論は、高校野球の常識を覆す大胆なセオリーだった。

こんな野球はありなのか!?と驚いてしまうこと間違いない。

漫画や小説の世界のようなリアル「IQ野球」がここにある。

 

 

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

 

「科学とは万能なものである」と多くの人が思い込んできたのだが、実は「そのほとんどが仮説」なのである。

人は、思い込み、常識、前例、先入観、固定観念などに縛られて行動できなくなってしまうもの。

しかし、それらを振り払うには「科学ですら仮説」であるとの考え方が大切なのである。

思い込みや常識に疑いの目を向けるきっかけとなる一冊。

この本を読めば、ものの考え方から世界の見え方まで、全てがカラリと音を立てて変わっていくはずである。

 

 

言ってはいけない―残酷すぎる真実―

 

最初に断っておくが、これは不快な本だ。

だから、気分よく一日を終わりたひとは読むのをやめたほうがいい。

世の中には知りたくもなければ信じたくもない”真実”が数多く存在する。

仮にその話を聞いたとしても、脳や心が理解を拒み、生理的に拒絶をしたくなってしまう。

往々にして、努力は遺伝に勝てない。

知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる。

そんな残酷すぎる真実を具体的なデータや実験に基づいて論じているのがこの本である。

「残酷」だが信じたくない刺激的な「真実」が書かれた本となっている。

 

 

まほろ駅前多田便利軒

 

「ここも一応、東京なんだがな」と言われてしまう“まほろ市”は、東京のはずれの大きな町である。

そんなまほろ市の、まほろ駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに、高校の同級生・行天春彦が転がりこんだ。

高校時代、教室でただ1回しか口を開かなかった、ひょろ長い変人。

行天や多田の便利屋での仕事に少しづつ関わることになる。

人手が増えてよかったかと思いきや、ペットあずかりに子どもの塾の送迎、納屋の整理など、ありふれた依頼なのに、行天が来てからはやたらきな臭い状況に追い込まれるハメになってしまう。

二人のコンビの独特の雰囲気が癖になる直木賞の受賞小説である。

 

 

のぼうの城

 

戦国末期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉の命を受け、石田三成は総大将として2万の天下群を率い、小田原の支城・忍城を包囲する。

未だに豊臣軍に抗い、最後まで屈していなった唯一の城。

しかし、忍城の軍勢はわずか500人。大軍を前に絶体絶命の状況に陥っていた。

この城を守る城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれている者だった。

城や人々を守るためには、どんな決断をすればいいのか?

孤立無援、圧倒的な戦力差を持つ軍隊を相手にした成田長親と忍城の人々の戦いが描かれる。

 

 

僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.

 

医大生の甲太は受験勉強をして大学に入ったものの平凡な日常に疑問を抱いていた。

そんな彼が、「150万円を寄付すればカンボジアに小学校が建つ」というパンフレットを偶然見かける。

「これだ!」と感じた甲太は、仲間を募り、クラブでのイベントを企画して、何とか150万円の捻出をはかろうとする。

それと同時にカンボジアにも出かけ、売春宿で働く少女たちやエイズの問題、地雷除去やゴミ山で暮らす人たち、などの過酷な現実に触れ、自分たちとのダメさ加減と正対することになる。

けっしてきれいごとだけを書いているわけではない彼らの行動は読む者に勇気と元気を与えるものとなっている。

笑って泣けて考えさせられる本当にあった青春ストーリーとなっている。

 

 

満願

 

表題作を含めた6つの短編から構成された短編集。

かつて世話になった人が殺人事件を起こした。その人の弁護をすることになった弁護士目線で物語の進む「満願」 を始めとし、どれもちょっとした日常の事件から物語はスタートする。

最後の1行まで緊張感が続き、結末までページをめくる手が止まらない。

なんとも言えない嫌な後味が魅力的な物語である。

 

 

シンプルに考える

 

「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく「何が本質なのか?」を徹底的に考える。

そして、本当に大切な1%に100%集中する。

シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない。

日本中の誰もが使っているコミュニケーションアプリ「LINE」。

その「LINE」を生み出したのが元LINE株式会社CEOの”森川亮”である。

「戦わない」「ビジョンはいらない」「計画はいらない」「情報共有はしない」「偉い人はいらない」「モチベーションはあげない」

その斬新でシンプルな発想方法が明らかにされた本である。

”森川亮”の「仕事の流儀」を知ることができる一冊となっている。

 

 

舟を編む

 

出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。

任された仕事は、新しい辞書「大渡海」を作ることだった。

「大渡海」の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。

定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締が出会った運命の女性。

不器用な人々の思いが胸を打つ心温まる物語となっている。

 

 

聖の青春

 

重い腎臓病を抱えつつ将棋界に入門、名人を目指し最高峰リーグ「A級」で奮闘のさなか生涯を終えた天才棋士、村山聖。

一時期は、羽生善治のライバルとも言われたほどの強さを誇ったきしであった。

彼の人生は、「将棋」や「病」、「己」との戦いであった。

村山聖の将棋にかける”思い”が凄まじい。

名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の生涯が描かれた、ノンフィクションの感動作である。

 

 

少女

 

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた。

由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。

ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く。死の瞬間に立ち合うために。

間違った願望を持ってしまった高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描くミステリー作となっている。

 

 

ルールを変える思考法

 

自他ともに認めるゲームオタクの川上量生は、「日本でも数百人程度しか遊んでいなかったというボードゲームを手始めに、ゲーム機やPCの“シミュレーションゲーム”によって思考力や発想が鍛えられた」と語る。

そもそも”思考力”や”発想力”の鍛え方がオリジナリティがある。

そんな彼がビジネスを考えるときに重視するポイントは、「勝てないなら“ルール”を変えればいい」ということ。

実際、その発想から、投稿動画サイトの巨人「YouTube」を後発の「ニコニコ動画」で迎え撃ち、成功させている。

その考え方は、常識はずれ。

川上流の思考法・経営戦略・コンテンツ戦略をまとめた一冊となっている。

 

 

企業参謀 戦略的思考とは何か

 

今こそ戦略的思考が必要だ!ここに大前研一の原点がある。

世界が混沌として先行きは不明。「次は”何が”くるのか?」「自分の会社はどこへ向かっていけばいいのか?」何一つとして指針がないカオスな時代が到来している。

経営にもビジネスにも手本と解答がない今、成功を導き出すプロセスは自ら考えだす必要に迫られている。

そのための最善解を導き出す「戦略的思考」はビジネスパーソンが身につけておかねばならない必須要件である。

常に時代をリードしてきた大前研一の発想法、思考法の原点がつまった戦略的頭脳養成バイブルが、この本である。

少し古い本だが、未だに読み継がれている名著で、その内容は現在にも通じ、全く色あせていない。

ビジネスパーソンとして、一段階レベルアップするヒントが散りばめられた本となっている。

 

 

蹴りたい背中

 

高校に入ったばかりの女子高生、“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。

二人はクラスの隅っこで毎日の学校生活を慎ましく送っていた。

やがてハツは、あるアイドルに夢中の男子、蜷川の存在がなんだか気になってゆくことになる。

いびつな友情か、それとも臆病な恋か。

不器用さゆえに孤独な二人の関係が描かれた青春物語。

芥川賞受賞作品である。

 

 

世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

 

世界中が、アメリカ発の住宅好況に酔っていた2000年代半ば、そのまやかしを見抜き、世界経済が破綻する方に賭けた男達がいた。

投資銀行、格付機関、米政府の裏をかき、彼らはいかに世紀の空売りと呼ばれる大相場をはったのか。

経済の歪みを見抜き、周りの全員が敵となっても勝負をかけるプロフェッショナルたちの凄さや優秀さがひしひしと伝わってくる一冊。

為替や株価などの数字の裏の激しい戦いを覗き見することができる。

世界同時金融危機の実相が描かれる痛快ノンフィクションとなっている。

 

 

直感力

 

生涯通算獲得タイトル数歴代1位、史上最速での1200勝達成、王座を奪取し三冠。

言わずもしれた日本最強の将棋棋士・羽生善治。

日本人で10人の「天才」を選べと言われたら必ず名前があがってくるであろう。

「直感」「読み」「大局観」。

棋士はこの3つの力を使って対局をこなしていく。

そして数多くの対局をこなして経験を積むにつれ、比重が高くなり、成熟していくもののひとつが「直感力」であるという。

将棋は、ひとつの場面で約八〇通りの可能性がある。それを瞬時に二つ三つに絞り、直感によってひとつの手を選ぶ。

直感は、一秒にも満たないような短時間でも、なぜそれを選んでいるのか?

棋士の「直感力」の秘密を明らかした本となっている。

 

 

渋谷ではたらく社長の告白

 

21世紀を代表する会社を作りたい。

「アメーバブログ」などのサービスが有名なインターネット広告代理店で、今では大きな会社となったCyberAgent(サイバーエージェント)。そして、その会社の創業者で社長の藤田晋さん。

26歳で上場を果たすなどの輝かしい経歴を持つ。

しかし、苦難の日々はここから始まる。

だが、現在のサイバーエージェントの栄光を手にするまでの道のりは険しいものだった。

創業期の苦労、ITバブルの崩壊、会社を売り渡す危機など様々な困難が書かれた半生記で、起業までの道のりや、その後の苦悩を率直に振り返られた本となっている。

諦めずに戦い続ける大切さなどが伝わってくる本となっている。

 

 

NASAより宇宙に近い町工場

 

誰もが一度は憧れる宇宙。

だが、簡単にいくことはできずに、多くの人がその憧れを抱いたままで死んでいく。

そんな宇宙に挑む一つの町工場があった。

北海道赤平市という小さな町で小さな工場を営みつつ、宇宙ロケット開発に情熱を注ぐ著者により「宇宙」への大冒険が描かれたのがこの本である。

本業もロケット開発も成功させている著者が自らの経験を元に、「夢を持つこと」「あきらめないこと」の大切さが語られている。

宇宙への「ワクワク感」の詰まったノンフィクション本となっている。

 

 

獄中記

 

微罪容疑によって逮捕、接見禁止のまま512日間勾留された一人の外交官。

あらゆる自由を制限された中で、彼は何を考えたのか?

獄中で記された62冊のノートを元に、とある男の獄中生活の描かれたノンフィクションがこの本である。

男は、全てを失った後も職責や愛国心を忘れてはいなかった。

現代日本で本当にあった逮捕された外交官による「苦悩と戦いの日々」を見ることができる迫力ある一冊となっている。

 

 

ハサミ男

 

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを喉元に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」が現れた。

「ハサミ男」の特徴は、一度殺した少女にハサミを突き刺すこと。

物語は「ハサミ男」視点とそれを追う警察の二つの視点から進んで行く。

ハサミ男が三番目のターゲットの少女に目をつけ、いつ殺害してやろうかと綿密に調べ上げていたところ、その少女が自分の模倣犯によって殺されてしまった。

喉元にはトレードマークのハサミも突き立てられている。

警察が「ハサミ男」を追い、「ハサミ男」が模倣犯を追う奇妙な連鎖が開始した。

種明かしに驚くこと間違いない。

 

 

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

 

第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では、生きている動物を所有することが地位の象徴となっていた。

人口の電気羊しかもっていないリックは本物の動物を手に入れるため、火星から逃亡してきた奴隷アンドロイド8人の首にかけられた莫大な懸賞金を狙って決死の狩りをはじめた。

あらすじで面白いことが確信できる小説。実際の内容もその期待を裏切らない。

スリルあふれる展開に胸が高鳴る。

 

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

誰もが最初は「ゼロ」からスタートする。

失敗しても、またゼロに戻るだけだ。

決してマイナスにはならない。

だから、一歩を踏み出すことを恐れず、前へ進もう。

 

一時は、時価総額1兆円に迫る勢の巨大企業・ライブドアを創り上げた堀江貴文。

彼は突然の逮捕で金・会社・仲間、全てを失ってしまった。

しかし、彼は人生に全く「絶望」をしていない。

なぜ、彼は希望を持ち続けることができるのだろうか?

それは、ただ人生が「ゼロ」に戻っただけだからだ。決してマイナスではない。

ふたたび「ゼロ」となって、なにかを演じる必要もなくなった堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語る「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について書かれた本

チャレンジにリスクなんてない。

そのことが著者の経験かたひしひしと伝わって来る本となっている。

 

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。

そんな彼が提唱した心理学こそが「アドラー心理学」である。

「アドラー心理学」は、我々が考えている”人間”や”自分”に関する”常識”とは全く違うことを言う。

過去の失敗や嫌な経験による「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言する。

そして、そんな人間関係の悩みを解消するためには、どんな気持ちで生きていけばいいのかを教えてくれる。

「嫌われる勇気」こそが大切なのだ。

そんなアドラー心理学を一人の悩める青年とその悩みを聞く、アドラー心理学を知り尽くした哲人による会話形式で学ぶことができるのがこの本である。

”自分”や”人間”のことを正しく理解し、明るく楽しく生きるために必要なことが全て詰まった一冊となっている。

 

 

下町ロケット

 

「お前には夢があるのか? オレにはある」

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。

そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。

圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。

創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。

特許を売れば窮地を脱することができる。

だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた。男たちの矜恃が激突する感動小説である。

 

 

告白

 

我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示した。

ここから元担任から生徒への復讐劇が始まる。

ひとつの事件が、その事件に関わってしまった様々な人物の口から語られていく。

たった一人の娘の死は”聖職者”である教師を”鬼”へと変えてしまった。

後味の悪さが凄まじいが傑作のミステリー小説となっている。

 

 

ポジティブ・チェンジ

 

サボりぐせがついている。コツコツと努力ができない。負け癖がついている...。

自分のことが好きになれずに、「何とかして自分を変えたい」と願っている人は数多くいるだろう。

「もっと有能な人間に変わりたい」「このネガティブな性格を何とか変えたい」「とにかく変わりたい。新しい自分になりたい」

自分を変えるためには、頭も根拠も希望もいらない!

話題で大人気のメンタリストDaiGoによって自分を変える方法が語られた一冊がこの本である。

この本を読めば、変化の過程自体の楽しさ、ワクワク...といったポジティブな感情に満たされるようになる。

変化の結果、ポジティブな自分になれるというだけではなく、変化の過程がポジティブな時間に変わる「自分を変える」ためのノウハウが詰まった本となっている。

 

 

半落ち

 

「妻を殺しました」

現職警察官・梶聡一郎が、妻を殺害し自首してきた。

動機も経過も素直に明かす梶であり、妻を殺したことには疑いがない。

ところが、彼が妻を殺してから自首をするまでの間に、空白の2日間あった。

梶は、この2日間で何をしていたのかを一切語ろうとはしない。

梶が完全に“落ち”ない”半落ち”なのはなぜなのか?

妻を殺してしまった梶の想いに対して、男たちが心揺さぶられていく。

『半落ち』は、悲しき運命を背負ってしまった男を巡る感動的なミステリー小説となっている。

 

 

終わりに

と言うわけで、おすすめの面白い本をまとめてみた。

先人たちの知識が詰まった「自己啓発本」「ビジネス本」「ためになる本」、物語が紡がれる「小説」、事実を元にした話が書かれた「ノンフィクション本」などの種類の本を含んでいる。

新作から長く読み継がれている名作、傑作、ベストセラーの本まで日本、海外と古今東西ありとあらゆる「人気本」「話題の本・書籍」を含んでいる。

高校生、大学生、社会人、サラリーマン、経営者、主婦、男性、女性と全ての人にオススメできる面白い本ばかりとなっている。

興味がある本があればぜひ手に取って見てください。

 

関連記事