
「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく、「何が本質なのか?」を徹底的に考える。
そして、本当に大切な1%に100%集中する。
シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない。
日本中の誰もが使っているコミュニケーションアプリ「LINE」。
その「LINE」を生み出したのが元LINE株式会社CEOの”森川亮”である。
彼は、どのような発想で「LINE」を生み出したのか?その頭の中はどうなったいるのか?
その発想方法が明らかにされた本がこの『シンプルに考える』である。
”森川亮”の「仕事の流儀」を知ることができる一冊である。
「シンプルに考える」のここが面白い
会社にとって最も大事なこととは?
会社にとって一番大事なことは何なのか?
利益、社員の幸せ、ブランド、戦略、ビジネスモデル...など様々な候補が上がってくる。
どれも大切なものではあるのだが、「森川亮らしいシンプルな発想」は違う。
会社にとって最も大事なことはシンプルに「ヒット商品を作り続ける」ことである。
ヒット商品を作り続ける会社が成長をして、ヒット商品を作ることができない会社が滅びていく。
ただ、それだけである。
ビジネスを支配しているのは、シンプルな法則である。
「ヒット商品を作り続ける」ためには、「ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」が必要である。
そして、そのために経営者は、ユーザーのニーズに応える情熱と能力を持つ社員を集めてきて、彼らが全力で仕事を頑張れる環境を作る必要があるのである。
森川亮の戦い方
森川亮の経営者としての戦い方は以下のようである。
「戦わない」
「ビジョンはいらない」
「計画はいらない」
「情報共有はしない」
「偉い人はいらない」
「モチベーションはあげない」
「成功は捨て続ける」
「差別化は狙わない」
「イノベーションは目指さない」
「経営は管理ではない」
これらはどれも、いわゆる「経営の常識」からはかけ離れている。
だがこれらの常識外れの発想法で熱意を持ってがむしゃらに頑張ってきた結果、今の「LINE」が生み出されたのである。
いらないことはとにかく除去する
大ヒット商品を作り出して、会社を成長させるためにはとにかくいらないものを除去しなければならない。
大事なことはシンプルである。
「現場はひたすらユーザーのために全力を尽くす」
「経営は、現場が仕事にとことん集中できる環境を守る」
これが、経営においても理想である。
そして、それ以外の社員たちの「情熱」を邪魔するものを除去して、逆に必要なものを準備する。
「ビジョン」「計画」「情報共有」などは邪魔なものなのである。
このことが最大の使命であり、これができた理想的な状況下で「LINE」は生み出されたのである。
終わりに
LINE株式会社の元CEOの森川亮はいかにして「LINE」アプリを生み出したのか?
その「シンプル」な発想法が語られた本が『シンプルに考える』である。
「ヒット商品を作り続けること」「ユーザーが本当に求めているものを作り続けること」「情熱ある社員が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を作ること」
これこそが大切なものなのである。
その常識外の考え方に刺激されることが数多くあると思う。
”森川亮”の発想法を知りたい人は是非とも読むべきなオススメの本となっている。
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