蔵の中に、500年も閉じこめられていた妖怪。
ヤツはその昔、人を食い、悪業の限りを尽くしていた。
ひょんなことからその妖怪を解き放ったのが、蒼月潮。
うしおはそいつにとらと名づけた。
『うしおととら』は、妖怪・とらを封印した「獣の槍」を、中学生・うしおが抜いたころから始まる人間と妖怪の凹凸タッグが活躍する、伝奇アクション漫画である。
そんな、『うしおととら』のの中で個人的に良かったと思う名言集を画像付きでまとめてみた。
ここぞと言うときに、カッコいいセリフ、感動的なセリフが登場している。
それでは、どうぞ
「うしおととら」名言・名セリフランキング
18位 井上 真由子
はい。ハンバーガーっていうのよ。おいしいよ...
蔵の中で五〇〇年もなにも食べてなかったんだってね〜〜
それじゃ〜お腹すいておこりっぽくもなるわよねえ......
なんだコレ?妖怪がこんなもん食うわけないだろ!
おまえだ!おまえが食いてえんだよ!
いろいろあってヘロヘロになっちゃったけど、人間よりきっとおいしいよ。
真由子は、自分の先祖が封印した妖怪に恨まれてしまって命を狙われた。
だが、とらと潮の活躍によって妖怪を倒すことができた。
とらは封印から解かれてから何も食べておらずに、人間だ食べたくて仕方がなかったのだが、そんなとらに対して真由子はハンバーガーを渡す。
その際の真由子のセリフがこれである。
これ以後とらは、真由子に渡されたハンバーガーを食べ続けて、人間を食べなくなってしまう。
(出典:『うしおととら』)
17位 さとり
なァ... おまえ...
ミノルは... 目ェ... よくなる...かな?
......ああ...
そしたらよ...... オレを見てよ...
お父さん... なんて... いって...くれるかなァ?
あったりまえだろ!
えへへ... おめえ... やさしいなァ。
ミノルみたいだよ...
妖である”さとり”は、山奥に住んでいたのだが、飛行機事故によって目を怪我したミノルの”父親役”として、一人でずっと世話をしていた。
しかし、目の怪我が悪化して街へとミノルを戻すことにした。
さとりはミノルの目を直すために人間を襲い、人間から目を奪い続けてミノルの治療に使おうとする。
そんなさとりの行動を看過できるに、潮はさとりを退治しなくてはいけなくなってしまった。
死にゆくさとりが考え続けていたことは、やはりミノルのことであった。
そんな消えゆくさとりの最後の言葉がこれである。
(出典:『うしおととら』)
16位 中村 麻子
いつだったか... こんな星...見たっけなァ。
「ねえ」なんておまえはいってたけど...
ケンカ以外の想い出だって.......
...あるんじゃねえか。
今までだまってたけど......
オレはこんなカッコに変わって妖と戦うコトになっちまったんだよ!
そして......そしてよ...
!
わかったよ、潮......
おかえり。
東京から北海道まで、長い旅をしてきた潮ととら。
様々な妖たちと戦っていたのだが、そのことを幼なじみの麻子に面と向かって報告をしたことはなかった。
東京に戻ってからは、麻子の方にトラブルがあり、結局しっかりと話せずじまいになってしまっている。
お互いが落ち着いたタイミングで、潮は今までのことを麻子に全部話そうとする。
そんな潮の言葉を遮って、麻子が言ったセリフがこれである。
言葉がなくても通じ合っている二人の気持ちがよく表れている言葉となっている。
(出典:『うしおととら』)
15位 垂
目をとじて、私をずっと...抱きしめていてね......
離すもんかよ。
ああ... あったかいわ...
雪女である垂(しずり)は、人間の佐久間泰に恋をしていた。
しかし、人間と妖の違いによる越えることができない大きな壁のある恋で、垂は一度はその恋を諦めかけてしまう。
しかし、泰のアツい気持ちが届き、垂も気持ちを忘れきれずに思いを取り戻した。
そんな、人間と妖の二人の気持ちが一緒になった瞬間での言葉がこれである。
この後、垂は人間になった泰と共に歩んでいくことになる。
(出典:『うしおととら』)
14位 中村 麻子
さあ、あたしをぶっとばしてごらん!
ほら!くやしいでしょ!?ぶっとばしなよ!
そしてついでにあんたの心にひっかかってるものもぶっとばしなよ!!
わたしはあんたがなんでなやんでるのかはしらないわよ
...でも......
いつも走りだしてからいき先考えるヤツが、じっとなやんでふさぎこんでるなんて、へんじゃないのさ!
ぶつかんなよ!
人のためとか道徳とかじゃなく、あんたが今一番やんなきゃと思うコトに!!
そして...それでもダメだったら......
わたしがまたぶったたいてあげるから...
潮は、 妖怪であるとらに復讐しようとしている男に嘘をついて、とらのことを売ってしまった。
その結果として、とらとその男は今この瞬間にも、死闘を繰り広げている。
そんなことを思い悩んでいる潮を見て、麻子はカバンを使って後ろから殴りかかった。
潮が何を悩んでいるのかはわからない。
でも、潮らしくない態度で思い悩んでいる姿を見ているのが耐えられなかった。
そんな、潮に奮起を促す麻子のセリフがこれである。
潮はこの言葉を聞いた後に、とらを救うために走り出すことになる。
(出典:『うしおととら』)
13位 とら
おい...
おい、「ま」...
「ま」「ゆ」「こ」。
は...はい?
...... あの「誓い」っての覚えとるか?
汝 死が二人を分かつまで この者を愛しますか?
けっ、誓ってやらあ おめーが喰えるんならいくらでも、
誓ってやるぜ。
とらは真由子の名前を覚えずに、ずっと「女」と呼んでいた。
とらは真由子のことを”美味しそうな食事”だとぐらいにしか思っていなかった、
しかし、真由子が妖に命を狙われたときに、とらは一緒に戦った。
そのときに、真由子はただの弱い人間であるにも関わらずに、とらを助けるために命を投げ出す。
そんな、真由子の姿を見て、とらの態度が変わった。
とらが初めて「まゆこ」と呼んだときの言葉がこれである。
(出典:『うしおととら』)
12位 蒼月 須磨子
か...母ちゃんだ......
本当にいるのかよ? 見えねえぞ。
潮は物心つく前に母親に離れ離れになってしまっていたために、母親の記憶が一切ない。
父親から、母親は死んだと聞かされていた。
しかし、それは真実ではなく、母親の須磨子は白面の者を封印するために遠い海で一人、岩の中で閉じこもっていた。
そんな、潮と母親が岩を一枚隔って近くまで来ることができた。
目で見ることはできなくても、相手のことを感じる。
結局、この場では再会をできずに分かれてしまうことになる。
須磨子は、潮のことを思って無言で涙する。
そんな子を思う気持ちが現れたのが、このシーンとなっている。
(出典:『うしおととら』)
11位 とら
わしがうしおを喰わねーのはな......
槍があるとはいえ、そいつは確かにヘンだ。
わしも思う...
あいつといるとメンドーに必ず巻き込まれるしよ。
ホントにバカなんだぜ あいつぁ。
ああ...
フン!わしゃ理屈なんてしらねぇ... ただ...
あいつといると退屈はしねえな。
とらと秋葉流の戦いの中で、流はとらに対して疑念を問う。
それは、とらが獣の槍からの封印から解かれて自由になったにも関わらずに、うしおとともに行動をし続けていることであった。
とらは、ずっとうしおを喰うと言い続けていた。
しかし、とらはそのことを一切行動に移そうとはしない。
流はその不可解な行動に対して、とらが何かを企んでいるのではないかと疑っていた。
その、流の問いに対するとらの返答がこのセリフとなっている。
(出典:『うしおととら』)
10位 鷹取 小夜
小夜さーん、ひとついい忘れた!
オレ、小夜さんが強くなったか試してみたいんだよーっ!
え?
実はあの時、小夜さんのハダカ、もっと見たいと思ったんだぜ!
それなのに逃げるんだもんなーっ、とーしてくれんだよ!
ええーっ!?
ご...ごめ... バカね。
小夜は、育ち方が原因で何があってもすぐに謝ってしまう癖がついてしまっていた。
しかし、潮ととらに助けられて自分の役目から解放されたことをきっかけに、自分も強く生まれ変わることを決意する。
そんな小夜を見て、潮は別れ際に本当に小夜が強く生まれ変わったのかを試すための冗談を言った。
そんな、潮の言葉に対する小夜のセリフがこれである。
これ以後、自分の足で歩き始めた小夜の姿を見ることができる。
(出典:『うしおととら』)
9位 蒼月 潮
獣の槍よ...... オレはこいつをゆるせねえ...
白面の者... おめえがどれだけのことをしたか...
オレが命にかえて教えてやるぜ...
だから槍よ...
オレが戦うために......
オレがオレであるやめに...
獣の槍よ!
来い!
白面の者の分身である斗和子の暗躍が成功して、「獣の槍」は封印されてしまった。
白面の者に対抗できる唯一の武器を失ってしまい絶体絶命の状況になってしまう。
一方で、潮は一時は「獣の槍」を奪われてしまったのだが、新たな強い決意を持って、白面の者へと対峙していく。
そんな潮が、斗和子の攻撃を受けながらも「獣の槍」の封印を解こうとする。
一回り強くなった潮が「獣の槍」の封印を解いた時のシーンでの言葉がこれとなっている。
(出典:『うしおととら』)
8位 蒼月 潮
やめろ...ジエメイさん...
これ以上!白面の者のせいで誰も死ななくったって!
いいじゃないかよーーっ!!
でもーーー
ジエメイさんは、そんなギリョウさんとオレを見つめ、少し困ったカオをしたあと......
微笑ったんだ...
時間を遡る能力を持った時逆によって、潮は過去に戻って「獣の槍」の誕生秘話をみた。
そこでは、ジエメイとギリョウの兄妹がいて、白面の者によって家族を奪われてしまっていた。
二人は白面の者を倒す一心で、命を捨てて「獣の槍」を完成させた。
妹のジエメイが溶鉄の中に自ら飛び込み、兄のギリョウは「獣の槍」と同化をする。
ジエメイの死は、「獣の槍」を作りたいと思っているであろう兄を思っての、自らが選んだ自殺であった。
潮が見ているところで、ジエメイが溶鉄へと飛び込んだ場面での、最後の姿がこのシーンである。
(出典:『うしおととら』)
7位 とら
なん度言ってもわからんのだな、一鬼...
わしを長飛丸と呼ぶんじゃねえ...
わしは「とら」だっ!
獣の槍に封印される前に、”とら”は”長飛丸”と呼ばれていた。
とらは「虎」に似ていたからと潮がつけた名前である。
過去に因縁がある一鬼と戦っていたときに、一鬼がとらのことを過去の名前の”長飛丸”と呼んだ。
そのことをとらは否定して、自分は「とら」だと名乗る。
とらが、自分が生まれ変わったとの意識を示す言葉となっている。
(出典:『うしおととら』)
6位 とら
ああ... なんだ...
風が...やんだじゃねえか...
風が...どうしたって?
おいナガレ! おい!!
ちくしょう...
だから弱っちくてキレエなんだよ... 人間は...
秋葉流は潮たちを裏切り、白面の者側の仲間になった。
とらと戦うことを願ったことと、潮の目を直視することができないことが原因であった。
本気になってとらの命を狙ってくる流に対して、とらも本気になって戦う。
その結果、流派致命傷を負ってしまうことになった。
生き絶えた流は、とらの問いかけに返答することはない。
そんな、人間の流を見たとらのセリフがこの言葉となっている。
(出典:『うしおととら』)
5位 中村 麻子
本当は、伝言もあの機械も渡さないつもりだった。
生かせないつもりだったから!
でも... 行くんなら... 獣になってもいい...
無事で帰ってきて! お願い! どうか無事で...
ド・ウ・カ・ブ・ジ・デ...
麻子... 大好きだ。
白面の者の暗躍によって、うしおの知り合いたちは皆、うしおの記憶を失ってしまった。
麻子もその例外ではなく、記憶を失った麻子は、うしおに対して冷たく接してしまう。
しかし、記憶を失った後でも、うしおへの思いは忘れられずにいた。
潮が白面の者のところへと向かっていく時に、うしおは麻子にもう戻ってくるつもりはないことを告げる。
そんなうしおを見て、麻子は必死になって何があっても「帰ってくるように」と伝えた。
そんな麻子の思いを受け取ったうしおの言葉が、このセリフとなっている。
(出典:『うしおととら』)
4位 中村 麻子
なんで......こんなコトになったのよう。
あんたはバカで......考えなしで............
落ち着かなくってケンカっ早いよ......
けどさあ......
あたし、あの、うしおがいいよう。
だから...
帰ってきてよう。
獣の槍に魂をとられてしまった潮を人間に戻すために、麻子を始めとして潮に縁がある5人の女が集まった。
彼女らが、櫛によって潮の髪をといていくことによって人間に戻そうとの計画であった。
4人の女が潮の髪をといて、ついに5番目で最後の幼なじみの麻子の番が回ってきた。
麻子は、思いの丈を話しながら気持ちを込めて潮の髪をとく。
そんな、潮への思いが詰まった麻子の言葉がこのセリフとなっている。
(出典:『うしおととら』)
3位 井上 真由子
とらちゃん、私を食べるっていってたよね... 必ず食べてね。
食べないうちにどっか行っちゃ.........
やだよ...
ふん。
あったりめえだ、食ってやらァ。
うしおの次にな!
おめえはうまそうなわしの「でざぁと」よ。
うしおくんの次...?
うふふ...
それじゃ... とらちゃん...
私をずぅーっと食べないつもりだねえ。
とらちゃん.........
好きだよ... 大好き...
とらは真由子を食べると言い続けてきた。
そして、白面の者との最終決戦の中で、戦う力を失いかけていたとらのところへ真由子が駆けつけた。
そこでの会話の中で、とらは真由子をうしおの後に食べると言った。
真由子は、とらはうしおを食べる気はないと思っていた。
そのことから、真由子はとらは自分を食べようとしていないと察した。
この後、とらは戦う力を取り戻して、白面の者へと立ち向かって行き、真由子と二度と再開することはなかった。
そんな、二人の別れのシーンでのセリフがこれとなっている。
(出典:『うしおととら』)
2位 とら
わしは妖だからいい。
人を喰おうとムチャしようとよ...
だけどよ...
だけどよ!
おまえは人間だろうが!
汚くてずるくて、浅ましいくせに、生きよう生きようとあがく人間だろうがよ。
それをぶっ殺し、引き裂いて喰うのが面白れーんだよ。
それが何だよ おめーは!?
白面の者をぶっ殺すだけのモンになりゃーがって。
おめーなんて妖でも人間でもねえや!!
獣の槍を使い続けた反動によって、潮は妖になりかけてしまっていた。
誰が敵で誰が味方なのかも、わけのわからない状況となり、とらたちにも襲いかかる。
そんな潮の状況を見て、とらが怒った。
そして、潮は妖ではなく人間であると言う。
そんな、潮を引き戻そうとした、とらの魂の叫びがこのセリフとなっている。
(出典:『うしおととら』)
1位 とら
どうやら...わしも... そろそろらしいや...
オレも... 獣になっちまうんだ... お互い...様だよな...
くくっ、笑わせんな。 獣は涙を流さねえ。
おめえなんざ... わしにゃなれねえよ。
バカヤロウ、とらァ、まだ死ぬんじゃねえ。
まだオレを喰ってねえだろうがよォ。
おまえは...オレを喰うんだろォ! とらァ!
もう... 喰ったさ。
ハラァ... いっぱいだ。
長い旅路の果てに、ついに白面の者を倒すことに成功したうしおととら。
しかし、両者ともに力を使い果たして、うしおは妖になりかけて、とらは成仏しかけていた。
とらが死んでしまうその瞬間に、うしおは止めようとして、「オレを喰うってことを忘れるな」と叫ぶ。
それに対するトラの返答がこれである。
うしおを喰う前に、とらはすでに「ハラいっぱい」になっていたのである。
(出典:『うしおととら』)
まとめ
というわけで、『うしおととら』の中で、個人的にお気に入りな名言・名セリフをまとめてみた。
人間と妖怪の二人のペアの友情物語の中で、熱い名言・名セリフの数々が登場する漫画である。
これ以外にもこの漫画には数々の名場面・名シーン・名言が存在する。
初読や再読のきっかけになったらいいなと思います。
ぜひ、自身の目で、自分のお気に入りのセリフを見つけて見てください。
漫画の「名言」に関する記事はこちら